
本日の刺しゅうPRO 講習のテーマは、
「初級を脱する!ワッペン製作」でした。
鹿児島県鹿児島市から、
今回、フェリーに乗ってきていただいたお客さまは、
刺しゅうPRO でオリジナル刺しゅう作りをふだんから楽しまれている方。
なのですが、
その刺しゅうデータの作成方法をあらためて拝見すると、
ワッペンのふちの文字、
たいへん苦労してレイアウトされていることが判明!しました。
これ、刺しゅうPRO の「文字配列」機能を使えば、
たいへん簡単にレイアウトできるんです。
ということで、
このウェブログをご覧いただいている方のなかにも、
ごぞんじでない方がおられるかもしれません。
その方法をシェアしておきます。
* * *
まずはワッペンの外周を作っておきます。
このドーナツ形状の作り方はわかりますね。
1. 大きな丸と小さな丸をふたつ作って重ね、
2. 丸をふたつとも選択して、
3. 「重なり削除」で重なる部分を削除したのち、
4. 小さい円を削除。
こうすれば上のような太いふちの円ができます。

このふちにのせる文字を適当なところに作りましょう。
今回は「I Love Kagoshima」で(笑)。

「I Love Kagoshima」を選択したのち、
Shift キーを押しながらこの円の「外側」も同時に選択します。

レイアウト>文字配列>文字配列
を選択すると、

「文字配列の設定」というダイアログが出てきます。
横位置:中央配置
縦位置:文字下
向き:ラインに沿う
内側に配置:チェック
と設定して OK しましょう。

すると、おお!こんなぐあいに配置してくれました。
ね、簡単でしょ?
刺しゅうPRO えらい!
配置してからも文字の属性や書式は変えられますので、
「文字サイズ」や「文字間隔」、
「基準線からのオフセット」等々を調整して、
見栄えよく配置しましょう。

たとえば、
アルファベットの「g」や「y」は、
「基準線からのオフセット」値を上げてレイアウトすると、
おさまりがよくなりますよ。

文字列を選択して円に沿ってぐるりとまわして、
めざすところに配置すると、こんな感じ。

お次は同様に「Since 1968」という文字を入れましょう。
で、さっきとちがってこんどは、
1. 「Since 1968」を選択したのち、
Shift キーを押しながらこの円の「内側」を同時に選択。
2. 「文字配列の設定」ダイアログでは、
「内側に配置:チェックしない」
とするのがポイント。

これで凸型に「Since 1968」が配置できました。
文字全体のバランスを整えると、こんな感じ。
内側はからっぽですけれど、
これだけでずいぶんワッペンらしい雰囲気になりました。
こういう「帯を入れてその上に刺しゅう」という形だと、
「刺しゅうの上に刺しゅうを重ねる」わけですから、
実際に縫製するとステッチが崩れてしまうことがある。
試し縫いをしてきれいに縫える設定を探しましょう。
たいへんですが、
いい設定にたどりついたときはうれしいですよ。
そのためにも、
便利機能を駆使してラクできるところはラクしておくのです。
うむ。