【今週の大隅ブラザー】1/20(月)- 1/26(日)

【今週の大隅ブラザー】1/13(月)- 1/19(日)

20-01-16 修理:JANOME CX 11



今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまの家庭用ミシン。
JANOME CX 11 です 。

押入れに長くしまいこんでいたためか、固着して動かなくなっていました。

ミシンに限らず、機械や家電製品は湿気の多いところで放置しているとダメになってしまいます。
「サビるから」というより、油と電子部品が悪くなって使えなくなってしまう印象です。
使わなくなったミシンも、風通しのいいところに置いておき、可能であればたまに動かしてあげるとそれだけで長持ちするのですが……これがなかなかむずかしいのですよね、ええ、わかりますわかります。

部品にコストがかかっているミシンならまだいいのですが、工作精度の低さを厚塗りのグリスでごまかしているような機種は放置するだけで一発でダメになってしまうことも多いのです。

立派なものを縫製する必要はありません。
布押えにコピー用紙やチラシを挟んで、とんとんとん、と縫ってみるだけでいいんです。
それだけでミシンの快適さ、長持ちするんですから。

20-01-16 修理:baby lock COMPANION 9700



今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまの家庭用ミシン。
baby lock COMPANION 9700 です 。

「友達に貸して戻ってきたら調子が悪くなってしまいました」とのご相談。

「すべての人が」というわけではないのでしょうが「現在ミシンを持ってない」という方は「ミシンの使い方をあまりごぞんじでない」か「昔の経験はあるけどいまどきのミシンの使い方は知らない」という方が多いのではないでしょうか。
少なくとも「あなたの持っているミシン」に習熟してるわけじゃない。
なので、友人・知人にミシンを貸し出すとたいてい以前よりおかしくなって返ってきます。

当店はよく、
「無免許の人に愛車は貸さないでしょ。凹んで返却されてもおかしくないですもんね」
なんて話をします。
ミシンの貸し借りは法律違反にこそなりませんが、そのあと親しい間柄が微妙な雰囲気になってしまうこともまた多い。
貸し借りはあまりしないほうがいいのです。

点検と調整をすませて元どおり縫えるようになったミシン。
「こんど『貸して』と云われたら『ごめんね。このあいだからずっと調子が悪いの』って断るわ」
とお客さま。
「断る」ってむずかしいですけど、噓も方便、といいますもんね。
大切なミシン、大切に守ってあげてください。

20-01-14 修理:baby lock BL-22 糸取物語



今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまのロックミシン。
baby lock BL-22 糸取物語です 。

エアスルーの糸通しができなくなっていたこと。
モーターがときどき空回りするようになってきたこと。
糸立て台が劣化で破損していること。
そのほかいくつも不具合がありましたがまるごと調整させていただきました。

エアスルー菅の清掃はコツがあります。
がしがしと力任せにループスレダーを突っ込んでかえって状態が悪くなることも。
ロックミシンは内部が汚れやすい。
ミシン専門店で「まるごと点検」を依頼するほうが確実に全体の調子がよくなりますよ。

【今週の大隅ブラザー】1/6(月)- 1/12(日)

20-01-07 修理:SINGER CE-15



今日の修理は、鹿児島県肝属郡のお客さまの家庭用ミシン。
SINGER CE-15 です 。

ミシンには「天秤」と呼ばれる部品があります。
縫製中、クランク機構でこれが上下に動くのですが、そのまま露出していてはあぶないということでいまのミシンにはカバーがついています。
今回はこのカバーに小さな傷がついていました。
でも、たったこれだけのことでミシンって正常に縫製できなくなるんです。

きれいに縫えない、ではなくて、もうまったく縫えない。

ミシン糸はとっても繊細なので、
よく探さないと気づかないこんなささくれにもひっかかってしまうんですね。

当店もこのミシンの修理中、じつは少々手こずりました。
不具合らしい不具合が見当たらないのに試し縫いするとぜんぜんダメ。
この傷を見つけるのにすこし時間をかけてしまいました。

糸道ではありますが、糸だけで簡単にこういう傷はできません。
ミシン内部でからまってしまった糸を解くのに、ハサミやリッパーを隙間に突っ込んでがしがし。
ついついやってしまいがちですが、小さな傷も命取り。

ミシンを傷つけずに対応するには知っておかなければならないこともある。
悩んだらかかりつけのミシン専門店に相談してくださいね。