
今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまの職業用ミシン。
JANOME COSTURA 767DB です。
「急に動かなくなってしまいました〜」
とお持ち込みいただきました。
開けてみると、ミシンの内部、滴るほど油まみれ。
電子基盤全体が油膜でコーティングされて見えます。
うーむ、これは……なかなかキビシイ。
「機械の調子が悪い? 油をとりあえず注しちゃえ!」
というお気持ちはたいへんよくわかるのですが、
調子が悪いときには調子の悪い原因があるもの。
原因究明を抜きにミシン油でドーピングしても、
事態は改善するどころかたいていどんどん悪くなる。
職業用ミシンは家庭用コンピュータミシンよりじょうぶだろうと、
油をじゃぶじゃぶ差される方がいます。
いまの職業用ミシンは、
メインモーターや下糸巻き機構・速度検知にセンサーを使っています。
電子制御で快適な縫製ができるようになっているのですね。
そのぶん、どんどこ注油しまくってはいけない。
「必要なところに必要なぶんだけ」が基本です。
職業用ミシンなんてそうそう故障するもんじゃないのですから。
「動きが重い」というときには、
注油の前に「糸がからんでないか」を最優先でチェックしましょう。
★ 針板を外して釜のまわりをチェックする。
★ 電子基盤から伸びている各種コネクタに注意しながら天板を外して、
プーリーの根元に糸がからんでないかチェックする。
からんだ糸をていねいに取り除くだけで、
もとの軽快な動きに戻ることも多いのです。
オイルサーディン状態になってしまった電子基盤は、
場合によっては丸ごと交換しなければならない。
当然、修理代金がどんどこ跳ね上がっていくので、
気をつけたいところです。