今日の修理は鹿児島県肝属郡のお客さまの家庭用コンピュータミシン。
brother Innovis S500 です。
購入されてからなんと7年近くも使われてこなかったミシン。
「ほとんど使っていないのに壊れちゃった」
と持ち込まれるミシンも、
見るとずいぶん使い込んでるのがわかったりするものなのですが、
このミシンは諸事情がありほんとに使用されていなかったようです。
キズらしいキズがどこにもない上、糸くずすら一片も残ってない。
しかし、針板には錆が出てプーリーをまわすのに苦労するくらい固着しています。
海沿いの町だと、新品でも動かしていないミシンはこんなふうになるんですね。
「このまま動かし始めるとよくないのではないか」
お客さまの方で機転を利かせて当店にお持ち込みいただけて、これが大正解。
ちょんちょんと注油したくらいでは軽やかに動くようになりません。
外装を外し、主要な軸をチェックして、重くなっている原因を探してから、
組み上げなおしすることでようやく縫製に使えるようになります。
デビューがおそくなりましたが、そのぶんしっかり活躍してほしいですね。