車のディーラーとミシン屋と



車を買い替える必要ができたため、
本日、仕事の合間に、
市内のディーラーさんを数軒まわってみました。

「なにかを買う」というときに、
「複数のメーカーの複数の機種を比較検討してみる」
ということを、最近、していませんでした。
そういえば。

たとえば、
コンピュータやスマートフォンや、
タブレット端末を買う、なんてときは、
大隅ブラザーは Apple 一択です。
それ以外の選択肢は、ない。

なので、
そのなかでどんなグレードを選ぶのか、
やっぱり悩んだり考えたり迷ったりするわけですが、
それは楽しい逡巡であるわけです。
なにを買っても、
それは Mac であり iPhone であり、
iPad だから。

しかし、
メーカーも車種もグレードも、
「これがほしい!」といったものが決まってない場合、
買い物というのは、ほんとにめんどくさい。
なんというか、楽しくないんだよなあ。

消費税が上がる前に、
いい車にめぐりあえますように。
こう、祈ってすませたい気分です(笑)。

しかし、
今日はいろんな店をたずねてみましたが、
ディーラーによって、
「接客の仕方」というか「接客のありよう」が、
もう、まったく異なっていることに、
あらためて気づき、はっとしました。

懇切丁寧なだけでなく、
「お客さまを快適に」という所作を身につけている、
じつに気持ちのいい営業さん。
他メーカーの車の欠点をひとつずつ指摘、
自社の車がいかに優れているか、
滔々と羅列してくる担当者もいれば、
カタログに書いてあることしか説明できない方も。

明るくいかにも展示場という雰囲気の店舗もあれば、
暗く、受付に誰もおらず、
「カタログもらっていっていいですか〜」
と声をかけると、
ようやく事務所からだれかが顔を出してくれる、
なんてところも。

お客さまの立場になってみるということは、
いろんなことに気づかされますね。
自分を省みる貴重な機会となりました。

どんなにすばらしい商品を売っていても、
「ここじゃ買いたくないな」というところには、
たぶん、もう、足を運ばない。
でもそれは、
販売店にとってソンであると同時に、
客にとってもメリットのない話です。
両者、ともに、いろんなものを失っているわけですから。

他山の石、以て玉を攻むべし。

ミシン屋としてできることはなにか。
雨のなか、そんなことを考えながらの帰途でした。