
たとえば、運動会シーズン。
お子さんお孫さんのゼッケンを刺しゅうで作ってあげよう!
そんな刺しゅうミシンユーザーさんもおられるのではないでしょうか。
この時期、ゼッケンの刺しゅうのご相談で、
当店にもたくさんの方が訪れます。
大きな文字をばしっと刺しゅうしてあげましょう。
ミシン刺しゅうでのステッチは、
大きく分けて「タタミ縫い」と「サテン縫い」があります。
どんな形でもステッチしやすいタタミ縫いは、いわば万能タイプ。
対して、
サテン縫いは比較的「幅の狭い」面積を埋めるときに使います。

今回は試し縫いなので背景はなぜかリンゴ柄の生地ですが、
110mm 角の文字をステッチしてみました。
サテン縫いでも、
ゼッケンで使うサイズの大きな文字や、
太いラインを縫えなくはないのです。
が、上の写真のように、
接続面で「割れ」が目立ってしまうことがある。
これ、糸密度など設定を変えてもなかなか防ぐことができません。
「埋め縫い部分に針を落とさない」
いわば、サテンステッチの特性なんですね。

「でも、でもね。
タタミ縫いもいいけれどサテン縫いのあの光沢感も捨てがたい!」
わかります、わかります。
JANOME Digitizer(デジタイザー)MBX を使っている方は、
「オブジェクトの詳細>埋め縫いステッチダイアログ」で、
「自動スプリット」をオンにしてみてください。
こんな感じの刺しゅうになります。

長いストロークのステッチを短いステッチに分割してるんですね。
こうすることで割れが生じないサテン縫いになります。
これだけの設定で、
サテン縫いの質感を保ちつつ、
ストロークを埋める針落ちで、
サテン縫いにはないじょうぶな刺しゅうにも仕上がるというわけ。
まさに運動会のゼッケンのためにあるようなステッチ!(笑)
「自動スプリット オン」
みなさんもぜひ試してみてください。