今日の修理:brother AT-307



今日の修理は、
鹿児島県志布志市の小学校のミシン。
brother スクールミシン AT-307 です。
15台!
がんばりました。

こちらの学校のミシンは4年ぶりの点検になります。

ミシンそのものは丈夫なので、
傷ついた内釜を交換したり、
なくなったすべり板を取りつけたり。
清掃をメインに基本的な修理をおこないました。

が、ほとんどのミシンの天秤に糸が絡まっている。
上糸がスムーズに抜けていかないので、
糸調子が取れないミシンになっていました。

この「天秤に糸が絡まる」という状態。
経験する人としない人がはっきりわかれます。
針穴から糸が抜けた状態のままミシンを動かし続けると、
こんなふうに絡まりやすい。
学校や公共施設など、
ソーイングに不慣れな不特定の人が使うミシンに、
多く見られる状態です。

ミシンに取りつけたままの糸を見ると、
いわゆる「100均」で買ったとおぼしき粗悪なもの。

このぶつぶつ切れる糸が原因になっている雰囲気。

午前中、鹿児島県鹿屋市野里町のお客さまのご自宅に、
JUKI の工業用ミシンの調子を見にいったのですが、
「最近、100均の針、糸、ボビンで、
 大切なミシンの調子を悪くする方が多くって」
という話をしたらたいへんおどろいておられました。

洋裁のための仕材はともかく、
基本的な部品は専用のものがいいいですよ。
糸も、最高級品を使う必要はないので、
ミシン店や手芸展に置かれている基本的なものを。

さて、
こちらの小学校からは、
あと7台、ミシンをおあずかりしているのですが、
その調整は、また明日に!