今日の修理:brother Innovis D400J



今日の修理は、鹿屋市田崎町のお客さまのミシン。
brother Innovis D400J です。

糸がからまってしまったため、
内釜周囲を掃除したそうなのですが、
そのあと縫えなくなってしまった、
と持ち込んでいただきました。

確認すると、送り歯がかたむいて動いています。
なんからかの理由で取り付けがずれてしまっているのですが、
これではきちんと布を送れない。
送り歯の高さと平行を元通りに調整することで、
しっかり縫えるようになります。

が、このミシンはそれだけでは縫えるようになりませんでした。

持ち込んでいただいたとき、
上糸はシャッペが取り付けられていました。
ところが、下糸はべつの糸を使っていて、
これが特殊な材質のもので、堅くて、やたらとつるつるしている。
この組み合わせで縫うと、糸目がきちんとでないのです。

上下同じ糸にすると自動糸調子できれいに縫えるのですが、
上記の組み合わせに戻すと、自分で糸調子の調整が必要になります。
また、調整しても、
材質が大きくちがうと、
きれいな縫い目にならない場合も多々あります。

上糸と下糸を別素材のもので組み合わせる縫い方もあるのですが、
通常は、同じ糸を使う方がいいのです。
トラブルがぐっとへります。

「ボビンに糸が残っているから、これをそのまま使っちゃえ」
なんて不精をしないこと、ですね(笑)。