いちおう仕事納めです



今年も1年、ありがとうございました。

大隅ブラザーは
2013年12月28日 から 2014年1月5日 まで、
お休みとさせていただきます。

電話やメール、
チャットワークでのサポートはおこなっております。
が、通常より返信が、
すこーしおくれ気味になることもあるかもしれません。
ご了承いただきたく。




刺しゅうPRO:お客さまのフォトステッチ作品



brother Innovis D400J をお使いのお客さまから、
「新しい刺しゅうができましたよ!」
とご連絡いただきました。

かわいい!
かっこいい!

すてきな刺しゅうですね。
もう、どんな言葉も必要ない。
D400J の最大枠サイズは160 × 260 mm 。
それをめいっぱい使っていただいて、
じつにみごとなフォトステッチ作品を作っていただきました。

刺しゅうや縫製、ミシンの操作もそうですが、
写真への造詣の深さがあるからこその作品です。
以前から写真刺しゅうを楽しんでいただいていましたが、
「お、これはひとつ到達したな」
そういう手応えも、また、感じておられるのでは。

今年最後に、
こんなにすばらしいフォトステッチを見せていただけるなんて。
大隅ブラザーもうれしくてうれしくて。

brother さんには、
次回の刺しゅうPRO のカタログに、
こういう作品を、
作例としてぜひ使っていただきたいと思います。
ほんと、ぜひ!




ところで、じつは、
このすてきなフォトステッチ。
最初の刺しゅうはこんな感じに仕上がっていました。

ちがい、わかります?

刺しゅうのあちこちに、
ふちどりのように白い部分ができています。
また、
右側の縁をみると、
左の縁にくらべてずいぶんがたがたしています。

これ「縫いずれ」です。

こんなふうに縫いずれがおきてしまう原因としては、

1. ミシン・刺しゅう機の故障。
2. 刺しゅう機・刺しゅう枠が、
  ミシン周囲のなにかに当たってしまっている。
3. 縫製途中になんらかの原因で、
  刺しゅう機・刺しゅう枠がずれてしまった。

上記の理由が考えられます。

1. はもちろん可能性としてはありますが、
事例としてはじつはそれほど多くない印象。
それよりも 2. と 3. をまずは疑ってほしいのです。
「いつも同じようなところで刺しゅうがずれる」
という場合、2. であることが多い。
また、ミシンが不調で、
刺しゅう糸がからまったり切れたりをくりかえす、
なんてときには、
それが原因で刺しゅう枠がずれてしまうことがあります。

上記の刺しゅうの場合、
刺しゅうの途中で糸がからまって、
いちどミシンが止まってしまったとのこと。

からまった糸が、
刺しゅう枠と刺しゅう機を固定してしまう。
そのままの状態で、刺しゅう機が動く。
そのときに可動部分がずれをおこしてしまう。
大隅ブラザーもずいぶん経験してきました。

シンプルな模様なら、
この縫いずれ、わりとすぐ発見することができます。
が、フォトステッチの場合、
気づくのに時間がかかることがある。

フォトステッチの途中で、ミシンのトラブル!
「もしかしたら、
 いま、刺しゅう機がずれちゃったかも???」
そんな疑念が脳裏をよぎった場合、
さあ、みなさん、どうします?

大隅ブラザーのおすすめは、
「電源をいったん切ってミシンをリセットする」
という方法です。

ミシンと刺しゅう機が初期設定に戻るため、
これだけで刺しゅう機のずれは解消されます。

Innovis 4000、5000、VF1、LA といった機種や、
PR 655、1000e といった刺しゅう機には、
「レジューム」という機能が搭載されています。
電源を入れなおしするだけで、
直前の状態にミシンが自動で戻ってくれる。
これがたいへん便利なのです。

でも、
レジューム機能がない刺しゅうミシンもあります。
その場合、以下の方法で対応してみてください。

     *     *     *

まずは、ミシンが止まっている状態で、
針数がどこで止まっているかメモしておきます。
たとえば、
ミシンの液晶の「13423/23330」という表示は、
「23,300針のデータを13,423針まで縫っている」
ということですから、
「13,423」とメモしておく。

ここで、ミシンの電源を入れなおします。

刺しゅうデータをあらためて選択し、
縫製できる状態に持っていってから、
このボタンを押します。




これです。

-1、+1
-10、+10
-100、+100

というボタンが表示される画面に切り替わりますので、
それぞれのボタンを押して、針を進めます。
上記の例だと、
ミシンの表示が「13,423」になるまで、
これらのボタンで針数を持っていけばいいわけです。

フォトステッチのように糸数・針数が多いものは、
糸コマの形をした - と + のボタンを使って、
針を進めてあげるとラクなはず。

針数が「13,423」まで到達したら、
縫い目が重なるように、
10針くらい戻して、
「13,413」あたりに針数を持っていってから、
刺しゅうを再開する。

これで OK です。

上記、刺しゅうミシンの基本的な操作ですが、
長く刺しゅうミシンを使っている方からも、
「そんな便利な方法があるの、知らなかった!」
と云われることの多い機能でもあるので、
あえて、記事にしてみました。

「縫いずれ(かもしれないとき)には、
 ミシンのリセット」

これ、ぜひ、おぼえておいてくださいね。




今日の修理:JANOME MyLock 213D ほか



今日の修理は、曽於郡大崎町のお客さまのロックミシン。
JANOME MyLock 213D です。

「お友達からもらったんだけど、
 使えるようにならないかなあ?」
と持ち込んでいただいたロックミシンは、
がっちがっちに固着していました。

先月から今月にかけて、
同様の症状の修理依頼、多いですね。

「使い過ぎでダメになってる」
ということはほとんどなく、
「使われずにしまいこまれていたから」
が、原因のようです。
メスなんか切れ味抜群のままなんですよね。
外観にも傷がほとんどなかったり。

「思っていたより糸通しがたいへんだ!」
とか、
「糸調子の取り方がむずかしかった!」
というのがその理由になってる気がします。

時間をかけて調整することで、
軽やかに縫えるようになりましたが、
なので、大切なのは、
お客さまにお渡ししたあとの「使い方のフォロー」。

こんどはたっぷり使ってもらうんだぜ。
そういう気持ちで、明日、配達です。




こちらは、垂水市高城町のお客さまのミシン。
JUKI AT-740 です。

糸通しフックが曲がっていました。
これは、糸通しフック高さがずれてしまっていたため。
調整で対応します。

縫い模様変更のボタンや切り替えレバーの反応がいちいち悪い。
電子基板がダメになってなければいいのだけれど。
と、内部にぎっしり詰まっていた埃や糸くずを、
ブロアーできれいさっぱり取り除くと、
それだけでボタンの反応が回復!
たかが埃、とあなどってはいけません。

年式のわりにあちこちがスムーズに動きます。
手入れをしていたのですか?と訊くと、
「調子が悪くなると、
 自分でちゃんと油を注していたからね。
 ここと、ここと、ここと、こことか」
教えていただきましたが、
すみません、そこには油をささないほうが……(笑)。

最近のミシンは、
センサーなど電子部品が内部のあちこちに張り巡らされています。
注油することで、この電子部品をダメにしてしまうことも。

なので、
いまどきのミシンの取扱説明書には、
「注油はしないでくださいね」
と書いてあったりします。
清掃の基本は「埃や糸くずを取り除く」なんですね。

とはいえ、
ミシンは機械ですから注油したいポイントはある。
でもそのポイントにアクセスするのがむずかしい場合もあります。
気になる方は、
ぜひお近くのミシン屋に相談してみてください。




小さなお話会にて



いつもお世話になっている、
こどもクリニックの「小さなお話会」にて、
一足お先のクリスマス。




バルーンのアンパンマンの向こうに。
サンタクロースさんがいるね。
クリスマスプレゼントももらったね。

なんでも食べちゃうかいじゅうの話は、興奮したね。




会の合間は絵本に夢中。
子供はみんな本が好き。

読書はタブレット端末があたりまえ。
そういう時代になるのかもしれませんが、
紙のページをめくる感覚を、
できるだけ身に染み込ませてあげたい。
そんな気がしています。




今日の修理:NATIONAL の足踏みミシン



今日の出張修理は、鹿屋市西原町のお客さまのミシン。
NATIONAL の金文字がまぶしい足踏みミシンです。

「修理できるかどうか見積を」
とのご依頼でお宅を訪問させていただきました。

あちこち錆だらけですが、
これがじつに軽やかに動きます。
試し縫いをしてみると、縫い目がきれい。
手入れしなくてもそのまま使えそうな状態です。




ここのネジがなくなっているのと、




ここの糸調子バネがなくなっています。
このままでは下糸を巻くことができません。

下糸が巻けなければ、
ミシンは使うことができません。
が、このくらいの部品欠損はなんの問題もないのです。
あっというまに直りますから。

この時期、ミシン修理の依頼が増えてきました。
年末年始も控えているので、
修理を考えている方は、早めのご連絡が吉、ですよ。




今日の修理:SINGER Computer 7900



今日の修理は、鹿屋市郷之原町のお客さまのミシン。
SINGER Computer 7900 です。

持ち込んでいただいたときは、
釜と針落ちのタイミングが、
みごとなほどずれていました。
固着がはじまっていて、プーリーが重い。





このくらい開くと内部の状況がわかります。
釜のタイミング調整を慎重に。
固着は全体的な油切れでした。
古い油やグリスを取り除いて、
新しいものに置き換えます。




糸調子がどうもうまく取れないと思ったら、
こんなところに糸がからみついていました。
これは、取り除いている途中の状態。
実際はぐるぐるかたく巻き付いていました。

時間はかかりましたが、
プーリーがべつもののように軽くなりました。
静かな音できれいに縫えるようになりましたよ。




車のディーラーとミシン屋と



車を買い替える必要ができたため、
本日、仕事の合間に、
市内のディーラーさんを数軒まわってみました。

「なにかを買う」というときに、
「複数のメーカーの複数の機種を比較検討してみる」
ということを、最近、していませんでした。
そういえば。

たとえば、
コンピュータやスマートフォンや、
タブレット端末を買う、なんてときは、
大隅ブラザーは Apple 一択です。
それ以外の選択肢は、ない。

なので、
そのなかでどんなグレードを選ぶのか、
やっぱり悩んだり考えたり迷ったりするわけですが、
それは楽しい逡巡であるわけです。
なにを買っても、
それは Mac であり iPhone であり、
iPad だから。

しかし、
メーカーも車種もグレードも、
「これがほしい!」といったものが決まってない場合、
買い物というのは、ほんとにめんどくさい。
なんというか、楽しくないんだよなあ。

消費税が上がる前に、
いい車にめぐりあえますように。
こう、祈ってすませたい気分です(笑)。

しかし、
今日はいろんな店をたずねてみましたが、
ディーラーによって、
「接客の仕方」というか「接客のありよう」が、
もう、まったく異なっていることに、
あらためて気づき、はっとしました。

懇切丁寧なだけでなく、
「お客さまを快適に」という所作を身につけている、
じつに気持ちのいい営業さん。
他メーカーの車の欠点をひとつずつ指摘、
自社の車がいかに優れているか、
滔々と羅列してくる担当者もいれば、
カタログに書いてあることしか説明できない方も。

明るくいかにも展示場という雰囲気の店舗もあれば、
暗く、受付に誰もおらず、
「カタログもらっていっていいですか〜」
と声をかけると、
ようやく事務所からだれかが顔を出してくれる、
なんてところも。

お客さまの立場になってみるということは、
いろんなことに気づかされますね。
自分を省みる貴重な機会となりました。

どんなにすばらしい商品を売っていても、
「ここじゃ買いたくないな」というところには、
たぶん、もう、足を運ばない。
でもそれは、
販売店にとってソンであると同時に、
客にとってもメリットのない話です。
両者、ともに、いろんなものを失っているわけですから。

他山の石、以て玉を攻むべし。

ミシン屋としてできることはなにか。
雨のなか、そんなことを考えながらの帰途でした。




スタートラインにつきました



brother PR1000e を納品してきました。

フォトステッチはもちろんですが、
名入れ刺しゅう中心の業務にも、
PR1000e という選択はあり、です。

というか、
むしろ、おすすめしたい。

刺しゅう位置の選択にカメラ機能がたいへん便利なのです。

PR655 のレーザーポインタでじゅうぶん。
そういう業務もあると思いますし、
位置を知らせるマーカーを枠面に照射する、
そのほうが直感的ではあるというのは、
たしかに真実、ではあります。

が、さまざまな品物にさまざまな形の刺しゅうを入れる。
そういうとき、
映像で刺しゅう位置を決められるというのは、
たいへん心強いのです。
枠の都合上、
「素材の水平垂直を出すのがむずかしい」なんてものには、
圧倒的な強さを見せます。

新品まっさらの PR の糸調子、
じつは、正直、そのままではちょっと使いづらい。
このへんお客さま好みに調整するところからはじめて、
刺しゅうPRO NEXT でデータ作成の基本の基本までを、
丸一日かけて。

でも、これで終わりじゃありません。
大隅ブラザーのサポートは、ここから、はじまります。

業務用ミシンとしては、
とりあえず今日から使えるようになっていただきました。
それでも、新しい刺しゅう機です。
自然な身のこなしで使っていただけるようになるには、
なんだかんだと半年から1年くらいかかるもの。

慣れていただくまで。
そして、慣れていただいてからも。

これからどんなサポートをさせていただこうか。
舌なめずり腕まくり、の大隅ブラザーなのです。




男は黙って



黒豆せんべい。
おやつの定番。

ケーキ?
アイスクリーム?
甘いものやわらかいものは、
女子供の食い物さ。

ぶどうぱん以外はな。




新しい PR 専用台を組み上げてみる



というわけで。
昨日、届いた 新しい PR 専用台を組み立ててみましょう。

箱をどっこいしょと寝かせて開梱すると、
いきなりこんなのがでーんとあらわれて、
じつは、ちょっとめげます(笑)。

ほんと、
ホームセンターで組立式の家具を買ってきたみたい。
しかし、合板ではなく、
天板以外はそれなりに厚みのある鉄板なので、
取扱いには注意、です。

とはいうものの、
女性ひとりでも組み立てられないわけじゃない。
付属している組立図の指示通りに、
鉄板をネジでとめていけばだいじょうぶ。
brother さんのサポートサイトに、
手順動画 なんてのも準備されていますが、
必要ないくらいです。

ちなみに、
仕事のノロい大隅ブラザーですが、
今回、完成までに1時間ほどかかりました。

納品前日にやっとかなきゃいけないね。
複数台納入だったら……たいへんだ。

天板を取り付ける黒い4本のアームは、
ややゆるく固定しておいて、
天板を固定したのちにネジを締め込んでおく。
というのがポイントですぞ。




完成したものは、こんな感じ。

以前の PR 専用台は、
この2段の収納棚がありませんでした。
「刺しゅう機を載せる台」でしかなかったので、
これはたいへん便利です。
棚に、付属している仕切りやフックを使って、
枠や作業テーブルを収納できます。

ストッパー付きのキャスターもいいですな。




帽子枠取り付け治具と、
PR 本体の脚を固定するフックが、
前後2箇所につきました。
改良されていますね。

PR シリーズの購入を検討される際、
みなさん、悩まれるところではないでしょうか。
「専用台をどうするか」

旧タイプのものとくらべて、
値段が約1万円上がっています。
しかし、それだけの価値はじゅうぶんあると思います。
おすすめです。
まちがいない。

じょうぶで、便利。
これ以外に選択肢はない。
そんな気がしますよ。

納品、たいへんだけどもね……。




重い、重ーい、専用台



brother PR シリーズ用の専用台が届きました。

以前のタイプのものとくらべて、
枠や作業テーブルの収納、
帽子枠の取り付けが考えられていて、
たいへん便利になった専用台ですが、
そのぶん、たいへん重くもなっております。

これまでの専用台は、
組み上がったものが納品されてきたので、
そのまま使うことが可能でした。
が、新しい専用台は自分で組み立てないといけません。
Do it yourself !

お客さまのところで組み立てるのはたいへんなので、
あらかじめ組み立ててから、納品したいところです。

しかし、ほんと重かった。
同時に入荷した PR1000e が軽く感じられるほど。

そうでなくちゃ、
安心して刺しゅう専用機を乗せられない。
のはわかっているのですが……でも、重い。

くやしいので、
逆さ状態で写真を撮ってやったんだぜ。




虹をみたかい



昨日の写真ですが、消え入る寸前を。

     *     *     *

沖縄のお客さまからメールでお問い合わせをいただきました。
ですが、返信してもメールを届けられない。
「Delivery Notification: Delivery has failed」ってやつですね。
どうやら「PC からのメールをブロック」されているもよう。

スパムメールに対抗するひとつの術だとはわかっているのですが、
むむむ、こうなるとこちらから連絡の取りようがない。

このウェブログを読んでいただいたとのことなので、
再度、目を通していただけることを期待して、
この場を借りて、返信させていただきます。



差出人: 有限会社大隅ブラザー
件名: お問い合わせありがとうございます
日時: 2013年12月12日 21:12:22 JST

F 様

このたびは大隅ブラザーにお問い合わせいただき、
まことにありがとうございます。
当店のウェブログを読んでいただいたとのこと。
感動していただけるような記事なんてあったっけ?
とも思いますが、
ご連絡いただきたいへんうれしいです。
来年、刺しゅうのお店を、ですか!
すてきですね!
夢をひとつひとつ実現される方のご活躍のお知らせに、
応援させていただくこちらも元気をいただいています。
当店でよろしければ、いろんなあれこれ、ぜひぜひご検討ください。
鹿児島と沖縄なんて、お隣さんですもんね。
当店は、
交通のたいへん不便な「陸の孤島」のようなところにありますが、
鹿児島に来ていただいてもうれしいし、
納品&講習で沖縄に行くのもいいな!と、
F様からメールをいただいて以来、妄想爆走させています。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
まずは、
これからどうやって連絡を取り合っていくか。
そこから考えていきましょう。

有限会社 大隅ブラザー
〒893-0064 鹿児島県鹿屋市西原2-15-38
Tel.0994-43-9753 Fax.0994-44-3662
http://www.osumibrother.com/
http://osumibrotherweblog.blogspot.com/




連絡、お待ちしております。




今日の修理:SINGER Professional S-300



年末の大掃除、なんて時間はとれそうにないので、
すきま時間にいろんなものを片付けているつもりなんですが、
ぜんぜん片付かないですねえ。
ひとつ捨てたら、宅配便屋さんがふたつ届けてくれる。
そんな感じ。

それもまた年末らしいといえば年末らしいのですが。

今日の修理は、鹿屋市内の高校のロックミシン。
SINGER Professional S-300 を6台です。

授業で使われているミシンだけあって、
内部の汚れはたいへんなもの。
それは、まあ、掃除すればいいわけですが、
糸通しというか糸かけにコツが必要なミシンなので、
調整したミシンの配達時に、
そのへんの「作法」のようなものもお伝えします。

糸調子皿にしっかり糸を通す方法と、
押さえ圧の調整について。




これはべつのロックミシンの内部。
外装を外したところですが、
こーんな感じでほこりまみれになっているものも。

すぐに故障につながるわけではないのですが、
こうしたほこりを取り除かないと、
注油もなかなかできないです。

定期的に掃除してくださいね。




今日から Ver.3.0



制作依頼されているフォトステッチ。
年内受付分の最後の作品に取りかかっています。
たいへんお待たせしていますので、
そのぶんていねいに。

ちなみに、これからフォトステッチを依頼される方は、
「2ヶ月3ヶ月待ちはあたりまえ」
という状況になっています。
そのへん覚悟してご依頼ください(笑)。

PR1000e、もう1台、揃えようかな。
オペレーターも募集しなければいかんかなあ。
いや、ほんと。

     *     *     *

当店のフォトステッチ制作環境。
本日、バージョンアップしました。
これまでが Ver.2.0 だったとしたら、
今日から Ver.3.0 です。

どこがどんなふうによくなったのかは、
ええと、諸事情ありまして、
ちょっとナイショ、の部分も多いのですが(笑)、
これまで以上に手軽に、早く、
そしてなにより美しくフォトステッチをおこなえるよう、
環境を整備した、ということです。

効率とクオリティーを高めます。

年末のこの時期は、
1年間かけて考えていたことが実現する時期。
昨年は Ver.1.5 から Ver.2.0 とでもいうべき変化がありました。
よりカラフルな作品を作るためにはどうしたらいいか。
その試行錯誤の成果は形になりつつある、
と思っているのですが、どうでしょう?

来年のテーマは、より精緻なフォトステッチ。

大隅ブラザーのフォトステッチを、
「繊細で好きです」と云ってくれる方も多いのですが、
そのへん、さらに追求してみたいと考えています。

乞う、ご期待。




刺しゅうPRO:お客さまはじめてのフォトステッチ作品



当店のお客さまから、
「フォトステッチ作品ができましたよ」
とご連絡がありました。
お伺いして見せていただきましたよ。

おお、これはなかなかすてきな写真刺しゅう!

ちなみに、このお客さま。
洋裁の技術はもともと高い方なのですが、
フォトステッチはまったくはじめての経験です。
使用するミシンも業務用の刺しゅう専用機ではありません。
家庭用の刺しゅうミシン、
brother Innovis D400J です。




枠サイズの制約もありますし、
「データを10万針以下でおさめたい」という事情を考えると、
かなり健闘していると思います。

大隅ブラザーのサポートがあれば、
ほんとにはじめての初心者でも、
いきなりこのくらいは楽しんでいただけるのです。
刺しゅうPRO NEXT、すばらしい!

     *     *     *

「お金はいくらでも払うのでフォトステッチを教えてほしい」
「方法を教えてくれたら、ミシンを買います」
そういうお問い合わせを、
大隅ブラザーはよくいただきます。

たいへんありがたいことなのですが、
現在は、上記のようなお話になかなか対応できていません。

大隅ブラザーは、
当店でご購入いただいたお客さまに、
「サービス」としてフォトステッチをお教えしています。
単独の、それだけを切り離した講習はおこなっていないのです。

ミシン刺しゅう、とくにフォトステッチは、
ミシンの使い方だけでは完結しませんし、
刺しゅうPRO や Photoshop といった、
デジタルワークだけでも成り立たないからです。

総合的・継続的な指導ができないと、
なかなかその方法をお伝えしにくいのですね。

ミシンのメンテナンスはもちろん、
コンピュータの設定からソフトウェアの使い方のコツまで、
大隅ブラザーはぜーんぶまるごと面倒みます。

そういう大隅ブラザーのサポート体制を、
ウェブサイトやウェブログで知っている方は、
何時間も車を運転して、新幹線に乗って、飛行機を使って、
辺境の地のこのミシン屋まで、
わざわざミシンやソフトをお買い求めにこられます。
そのお客さまの心意気。
こちらも気合いが入るじゃないですか。
大隅ブラザーはそういうお客さまのためのミシン屋でありたい。

「教えてくれたら買いますよ」
じつは、
そういうお客さまからのお話を受けつけていた時期があります。

でも、止めちゃいました。

そういうお客さまとは、
いいおつきあいがなかなか続かないのです。

こういう最初に条件を出してこられるお客さまは、
手っ取り早く「技術だけ」がほしいんじゃないかな。
「教えてくれたら買いますよ」と申し出てくれたお客さまで、
大隅ブラザーで買ってくれた方は、いままで、いません(笑)。

知りたいことを知ったら、あとはうやむや。
しだいに疎遠になって、終わり。

でもその後、
ほかのミシン屋でミシンを購入してる、とか、
「大隅ブラザーより安くしてくれたら、おたくから買いますよ」
なんて、ほかのミシン屋との価格交渉の材料に利用してた、
というような話は耳に入ってくるものなのです。
世界はせまいですぞ、おそろしい(笑)。

お客さまがどういう買い物をされるのかは、
もちろんお客さまの自由です。
「1円でも安く」
それをまちがっているとはだれも考えていないはず。
もちろん、大隅ブラザーだってそうです。

けれど、
上記のようなお客さまは、
じつはたいへんソンをされているのです。

フォトステッチの勘所なんて1時間弱もあればお伝えできます。
でも、それはあくまで「知っておくべき最低限のこと」で、
「ほんとうに知りたいこと」というのは、
刺しゅうPRO や Photoshop や刺しゅうミシンを実際に使うようになって、
はじめて、お客さま自身、わかってくることなんです。
「わからないことが、ようやく、わかる」
そういう時期はミシンを手に入れたあとから、くる。

大隅ブラザーのサポートは、
だから「そこからはじめて始まる」のです。

でも、
「必要なことさえ教えてもらったら、あとはさよなら〜」
というお客さまは、
もう、大隅ブラザーに訊けないですよね。
口約束とはいえ「あとで買いますね」を反古にしている。
よそで買ったミシンのことはさすがに質問しにくい(笑)。

かといって、
大幅値引きしてくれたミシン店はというと、
「サポートはできないけれどそのぶん安くしとくね」
もともとそういう店であることも多い。
「これ以上はメーカーのお客さま相談室へ連絡してください」
とかね。

でも、お客さまはここで立ち往生してしまうわけです。

実際、最近、増えているのが、
PR 系の業務用刺しゅうミシンをお使いの方からの、
悲痛なお問い合わせ、というのか「訴え」です。

「売るときだけはいいことを云うけど、
 まったくサポートしてくれない店で買ってしまった」
「値引きには応じるけど、
 刺しゅうPRO の問い合わせはメーカーにするようにと、
 しつこく念を押されたけれど、
 それでだいじょうぶだろうか……」

そういうお客さまの駆け込み寺みたいな当店は、
メモを取りながらお客さまからのお話を伺っているうち、
手元にいつしかそういう業者のリストができてきました。
うーむ。
これはさすがにおそろしくて公表はできませんけどね。

しかし、
PR シリーズなんて、
なんだかんだあれこれ同時にそろえると100万円以上するミシンです。
それが「使われずに放置されてる」なんて話を聞くと、
義憤とまではいかなくとも、
たいへん、こう、複雑な気分になるのです。

吹けば飛ぶような日本の端っこのミシン店のこと。
業界を批判する権利はありませんし、
そんなことをするつもりもありません。

ぐっと堪えて大隅ブラザーにできるのは、
「自店のサポート体制をいかに充実させるか」だけ。

「大隅さんで買ってよかった」
そう云っていただくためには、
技術をしっかり磨いていかなければなりません。
高めれば高めるほど、教えることにも深さが生まれるはず。
お金も時間も手間もかかりますが、
もともと好きなことですから苦なんてちっとも感じません。

フォトステッチ大好き!という方は、
まだまだ少数だと思います。
ずーっと少数という可能性もあります。
でも、そういう方のためのミシン屋でありたい。

なんて、
「年始の挨拶」とするには、
少々グチっぽい感じもするので(笑)、
年末のこの時期、こそっと書き留めておくことにしました。
へへへ。




仕事を終えたあとには、ペンを



日々、電子メールや SNS 、
サポートには チャットワーク などを活用していますが、
じつは、大隅ブラザーは毎日けっこう手紙を書きます。

たいていはお礼状なのですが、
督促状なんてのも、たまには(笑)。

お客さまの手作りをサポートするのがミシン屋であるなら、
手紙という形式も、また、大切にしていきたいと思っているのです。

へたっぴな字でもうしわけないのですけどね。

キーボードを叩くのとはちがうドライヴ感があります。
こころが落ち着くというのかな。
写経をしている気分かも(笑)。

帰途、いつものポストに、
ごとんごとんごとん、と投函するのが、
毎夜、楽しい日課です。




brother Innovis LA 新発売!



あれ?
2013年12月3日 20:00 現在、
brother からニュースリリースが出てないなあ。
でも、製品サイトサポートサイトも12月2日に公開されてるから、
記事にしても、問題ないよね???

     *     *     *

この季節、恒例行事。
昨日、brother の新しいミシンが発表・発売されました。

brother Innovis LA です!

はじめて聞いたときは、
「LA? なにそれ、 ロサンゼルス???」
と思いっきり恥ずかしいことを口走り笑われてしまいましたが。

これはもちろん「Laura Ashley」です。

最初からカラーリングを見せられていれば、
すぐにわかったと思うんですけれどもね(笑)。

ところで、これ、どんなミシン?

昨年、発売されて大きな反響を巻き起こした、
brother Innovis VF1
その VF1 に、
brother Innovis 5000 で搭載されて、
これまた評判になった、
ローラ アシュレイ監修の刺しゅう模様が内蔵されたモデル、
というのが、とりあえず、わかりやすいかと思います。

「VF1 + 5000 = LA」ですね。

ローラ アシュレイの刺しゅう模様も、
5000 の50種類から60種類に増えていますし、
模様の「反転」ができるようになりました。
これ、ほんと「できたらいいな!」だったんです。
応用範囲がぐっと広がりました。

縫い機能は、当然、VF1 とほぼ同等です。

「ほぼ」というのは、
いくつか搭載されていない機能があるため。

VF1 に搭載されていて、LA に搭載されていない機能は、

  ・刺しゅう機能 …… センサー機能刺しゅう
  ・実用機能 …… センサー機能実用
  ・実用機能 …… レーザーラインマーカー

となっています。

このあたり、
「あったほうがいい!」という方と、
「なくてもべつにいいかな?」という方で、
意見が分かれるところかな。

また、
機能としては使えるけれど、
「オプション(別売り)あつかい」になったものがあります。

  ・LED ポインタ付き刺しゅう押さえ
  ・デュアルフィード(希望小売価格 税別28,000円)
  ・39色刺しゅう糸セット
  ・マルチ機能フットコントローラー
   (希望小売価格 税別15,000円)

上記が代表的なところですが、

  ・2色用糸立てスタンド
  ・刺しゅうカードリーダー
  ・刺しゅう枠(S)
  ・刺しゅう枠(L)
  ・直線押さえ(F042N)
  ・ガイド付きピーシング押え(F057)
  ・フリーモーションキルト押え
  ・エコーキルト押え
  ・デュアルフィード押え用オープントゥ(F070)
  ・針交換ツール
  ・内かま(灰色、ボビンワーク用)
  ・直線針板

なども、
標準装備から外れています。

デュアルフィードとマルチ機能フットコントローラーは、
VF1 系のミシンを象徴する部品だと思っていたので、
標準装備から外れたのは、
じつは大隅ブラザー的には意外でしたが、
「とにかくてんこ盛り」だった VF1 から、
「まずはこのでっかいふところのミシンを経験してよ!」
というモデルが LA なんだろうな、と考えれば納得です。

「VF1 − 各種オプション機能・部品 = LA」ですね。

  ・brother Innovis VF1
   メーカー希望小売価格 700,000円(税別)

  ・brother Innovis LA
   メーカー希望小売価格 590,000円(税別)

というわけで、
当然、価格的にも手が届きやすくなっています。
比較すると、ね!(笑)

とにかく、まずはさわってみたいんだ、という方は、
大隅ブラザーに、ぜひ、お立寄りください。

実機はすでに入荷しています!




こーんな感じで、まだ梱包されたままですが(笑)、
明日には「開梱の儀」とやらを。






期間限定!



ではありますが、
現在、当店には brother PR655 と PR1000e が並んでるんですよ。




大野原いきいき祭りと千本イチョウ



仕事の合間に、
垂水市高峠にある大野原(うのばい)地区で開催された、
「大野原いきいき祭り」
にいってきました。

メインとなる物産展は、廃校跡の体育館にて。
名物のつらさげいもを中心に販売されていました。
今年ももちろん買ってきましたよ。

寒風にさらして糖度がぐーんと高くなったさつまいも。
焼き芋やガネにしていただきましょう。




おいしい豚汁と、
ごはんと鶏の唐揚げと手羽先を焼いたものを。
あと、焼きトウモロコシも。
……ずいぶん食べました。
でも、おいしかったね。




帰りは、
見頃をむかえた千本イチョウを。

ときおり小雨の混じる寒い日でしたが、
いちばんきれいな時期ということもあって、
シャトルバスが運行されるほどの大にぎわい。
タイミングがたまたまよく、
近くの駐車場に入れることができました。

毎年、黄色い絨毯が敷き詰められたころに訪れます。
こんなふうに散る前にきたのははじめてかも。




おいしいごはんを食べたあとだから、
元気、元気!
走る、走る!
踊る、踊る!

坂だらけの景勝地なので、
ついていくのがたいへんでした。
ひごろの運動不足を実感できます。