今日の修理:JANOME MyLock 213D ほか



今日の修理は、曽於郡大崎町のお客さまのロックミシン。
JANOME MyLock 213D です。

「お友達からもらったんだけど、
 使えるようにならないかなあ?」
と持ち込んでいただいたロックミシンは、
がっちがっちに固着していました。

先月から今月にかけて、
同様の症状の修理依頼、多いですね。

「使い過ぎでダメになってる」
ということはほとんどなく、
「使われずにしまいこまれていたから」
が、原因のようです。
メスなんか切れ味抜群のままなんですよね。
外観にも傷がほとんどなかったり。

「思っていたより糸通しがたいへんだ!」
とか、
「糸調子の取り方がむずかしかった!」
というのがその理由になってる気がします。

時間をかけて調整することで、
軽やかに縫えるようになりましたが、
なので、大切なのは、
お客さまにお渡ししたあとの「使い方のフォロー」。

こんどはたっぷり使ってもらうんだぜ。
そういう気持ちで、明日、配達です。




こちらは、垂水市高城町のお客さまのミシン。
JUKI AT-740 です。

糸通しフックが曲がっていました。
これは、糸通しフック高さがずれてしまっていたため。
調整で対応します。

縫い模様変更のボタンや切り替えレバーの反応がいちいち悪い。
電子基板がダメになってなければいいのだけれど。
と、内部にぎっしり詰まっていた埃や糸くずを、
ブロアーできれいさっぱり取り除くと、
それだけでボタンの反応が回復!
たかが埃、とあなどってはいけません。

年式のわりにあちこちがスムーズに動きます。
手入れをしていたのですか?と訊くと、
「調子が悪くなると、
 自分でちゃんと油を注していたからね。
 ここと、ここと、ここと、こことか」
教えていただきましたが、
すみません、そこには油をささないほうが……(笑)。

最近のミシンは、
センサーなど電子部品が内部のあちこちに張り巡らされています。
注油することで、この電子部品をダメにしてしまうことも。

なので、
いまどきのミシンの取扱説明書には、
「注油はしないでくださいね」
と書いてあったりします。
清掃の基本は「埃や糸くずを取り除く」なんですね。

とはいえ、
ミシンは機械ですから注油したいポイントはある。
でもそのポイントにアクセスするのがむずかしい場合もあります。
気になる方は、
ぜひお近くのミシン屋に相談してみてください。