PR1000e「展示品価格」で大特価処分セール、です



「新台入荷」というとパチンコ屋さんみたいになりますが、
新しい刺しゅう機との入れ替えのため、
これまで大隅ブラザーで展示機として使用していた、
brother PR1000e、
「展示品価格」で大特価処分セールをおこないます。

PR1000e
ブラザーの刺しゅう専用機のフラッグシップモデルですね。

ミシン本体は店頭にて展示・デモで使用したものですが、
付属備品は未使用のものがフルセットでついています。

なお、刺しゅう機として特製のチューンを施しているので、
じつは新品をそのまま買って使うより、
はっきり云って縫製がきれいです(笑)。

内部を点検・清掃、
メンテナンスが必要な部品を交換してからのお渡しになるので、
オークションや USED センターなどで、
出所が不明なあやしい刺しゅう機に手を出すくらいなら、
ずいぶん安心ではないかと思います。
製品保証ももちろんついております。

なお、
完全な状態でお渡しできるもいちおう展示品の販売なので、
念のため「実際に現物の状態・動作を確認の上」ご購入いたければ、と思います。
(大隅ブラザーなら信用できる・まかせます!
と思っていただけれるのならこのかぎりではありませんが)
また「商品だけ送って、はい、おしまい」というのは、
大隅ブラザーとしても落ち着かないし、
お客さまにとっても「大隅ブラザーで買う意味がない」。
できれば大隅ブラザーみずから直接配達して設置、
使用方法など含めじっくり講習させていただく機会をいただければ、うれしい。

どうですかね、興味ある方、おられます?

お問い合わせは電話でももちろん OK ですが、
今月来月はミシンの納品・修理・講習の予定をたくさんいただいておりまして、
けっこうあちこち飛び回っております(ありがたいことです)。
メールかチャットワークをご利用いただくほうがスムーズかと。

上記、よろしくお願いいたします。








ミシン「買ったけど使い方がわからない」という方は、ぜひ!



ミシンを買ったけど使い方がいまひとつわからない。
そんな方は、遠慮なくお使いのミシンを持ってきてください。

まずは基本的な使い方、お教えしています。
取扱説明書には載っていないコツのコツ、もお伝えしています。
そのくらいなら、もちろん無料です。

なお、講習は「要予約」となりますので、
事前にご連絡いただきますようお願いいたします。

基本的な使い方や縫い方のコツなら、
小一時間あればほぼマスターできるはず。

「ミシン、使ってみようかな」

そんなふうに思った気持ち、
あきらめないで育ててみましょう!




大隅ブラザー、大いに怒る



某メーカーのロゴをつけた車で、
ミシンの訪問販売・修理をされている方が同じ地域にいるということは、
狭い地域・業界のこと、当然、知っていました。

つねにかならずというわけではないと思いますが、
その方がたいへんずさんな修理をし、
場合によってはかえって調子をダメにして、
磨き上げた中古のミシンを「新品だよ」と偽って買い替えを勧めたり、
100均の店で買い揃えたとおぼしき部品を、
「純正品」と称して販売しているらしいということも、
狭い地域・業界のこと、耳に入ってきます。

とはいえ、
目の前で直接目撃しているわけではないので、
こちらからどうこう動くわけには、なかなか、いかない。

それでも、
上記のような対応をされると、
感じるお客さまはちゃんと感じるので、
そのあと当店に相談にこられたりする。

「あの人に点検してもらったのはいいけど、
 そのあとかえってミシンの調子が悪くなった」

「修理後、交換した部品の形が合ってないように見える」

「いきなり訪問してきて、
 ミシンを《見せてくれ、見せてくれ》としつこいので怖くなった」

同業他社(者)の悪口はたいへんみっともない。
当店としては、
入ってくる情報はお客さまの云い分だけで、
そのとき実際にどういうことが行われたのかは知ることができない。
というわけで、
その同業他社(者)への論評は避け、
目の前の事実、ミシンが壊れているか、交換部品は純正か、等々、
チェックさせていただいて、
お客さまと「では、どうするか」と相談しながら対応してきました。

ところがどうもこの同業他社(者)、
当店でミシンをお買い求めいただいたお客さまのお宅に訪問して、
非純正のサイズの合わない備品を売りつけたり、
「大隅ブラザーは代が変わってからミシンの仕事をやめてしまった。
 あとは私が面倒をみてあげますよ」
と云ってまわっているということが、
複数のお客さまから耳に入ってくるようになってきました。

ほほー、おもしろいこと、やってくれるじゃない。

当店のほとんどのお客さまは、
当店のサポートや講習を受けているので、
「どうしてそんなウソをつくのかしら?」とわかってもらっています。

でも、なかにはそれを信じてしまう方もいる。

本日、修理でお伺いした、
「JUKI SL-300EX の調子が悪くなった」というお客さまは、
大隅ブラザーは廃業してる、という話は一笑に付してくれたのですが、
合わないボビンをその方から購入してしまった。
そのためミシンの調子が悪くなっていたのでした。

当店のあることないこと云ってまわるのは、ま、百歩譲って許したる。

でも、当店のお客さまにこのような「実害」が出ているとなると、
ホトケの大隅ブラザーとてさすがに怒りがこみ上げてくる。

「こんど見かけたらばしっと云ってやらんと気がすまん!」
お客さまのご自宅からの帰り道、そんなことをつらつら考えていたのですが、
その機会、2時間後にやってきました。

なんと、その同業他社(者)当店に訪問してきましたよ。

「なにかごようです?」
と訊くと、
「brother のメス(ロックミシンの刃)をくれ」
と云う。

ミシン修理で必要なんでしょうね。
こういう同業他社(者)は、
メーカーと直接取引していない(できない)ことも多いので、
パーツ専門の問屋やミシン専門店に譲ってもらうかたちで、
修理交換部品を調達してるのかもしれません。

しかし、いきなり「くれ!」はないよなあ。

「もうしわけないですが、お分けすることはできません」
と返答すると「なんで?」と訊かれたので、

おお、じゃあ、その理由、聞かせたるわい!!!

ということになり、
お客さまの情報が出ないよう最大限留意して、洗いざらい。

で、当店がいつ廃業したって?

「そんなこと云ってない。
 そんなこと云うわけない。
 大隅さんは手広く商売してますと宣伝してやってるくらいだ」

すっとぼけた話が返ってくる。

「私も、
 からだを壊して寝込んでいるだの、
 そのまま半身不随になって廃業しただの云われることがある。
 どこかのミシン屋が云ってまわってるんじゃないかと思ってる」

暗に「おまえも似たようなことしてるんじゃないか」
というようなことを延々と語り始める。

知らんがな。

うんざりするも一応「からだ壊してたんですか?」と訊くと、
「十年くらい前に入院したことがあった」とのこと。

あ、そ。
あんたの体調なんて耳にしたこともないし関心もないけれどな。

しかし、
まあ饒舌にぺらぺらぺらぺら訊いてもないことまでよくしゃべる。
そのくらい元気なら、まだ当分、仕事、できちゃいますね。
ご健康、なにより。

しかし、
「云った・云わない」のやりとりほど不毛なものはない。
大隅ブラザーはヒマだけど忙しいんだ。

「すくなくとも私はたいへん不機嫌なので部品を譲る気なんてないし、
 あなたのお客さまにあなたのことでなにか云うつもりもない。
 同業者なんだから、業界が白い目で見られないよう、
 おたがい、ひとつひとついい形の仕事していきませんか」

とお伝えして、丁重にお引き取りいただきました。

年齢が上の方にこんなこと云わなきゃいけないのは哀しいもんです。
諭す立場なんて性に合わない。
大隅ブラザーは「異端」とか「掟破り」とか「前例無視」とか、
どっちかっつーと先達に諭される立場でいたいものだと、
つねづね思っているのでね。

     *     *     *

いつかなにかどこかで目にした、
「店に入るのが怖い業種」というアンケートに対する答えで、
「町のミシン専門店」がめでたく上位にランクインしておりました。

「入っていったら高額のミシンを売りつけられそう」
「理不尽な修理代金を請求されるのではないか」
というイメージなのだそう。

当店がいつもお世話になっている先達のミシン専門店は、
みなさん「お客さまをいかに大切にするか」にたいへん心を砕いておられる。
すばらしい店もちゃんと多いのです。

でも「入るのがほんとうに怖い店」そういう店もまだあるのかも。

ミシン業界には、
悪い業者が悪い販売方法で荒稼ぎしてきた「訪問販売」全盛の時代があります。

ひとり暮らしのお宅に居座って契約書にハンコを押すまで帰ってもらえないとか。
壊れていないミシンを壊れていると騙して買い替えを勧められるとか。
ミシンの説明もなくいきなりクレジット契約書類に記入を求められるとか。

かつてそういう経験をされた方は、
やはり「ミシン専門店、怖い」と感じられたと思うし、
その思いを抱き続けている方、いまでもけっして少なくない。

ミシンは、昔とはちがいます。
「一家に一台」「嫁入り道具に新調する」なんて時代はとうに終わりました。
ミシンにいちどもふれることなく生涯を終える。
そのほうがむしろ大多数、そういう時代になりつつあります。
ミシンメーカーの営業担当者のなかにすら、
「かつての編み機のようにすべてなくなってしまうのではないか」
と危惧を口にする方もいる。

そんなことにならないようにがんばっていこう!
メーカー、ミシン専門店「業界のかけ声」は耳にしますし、
「ミシン文化を守ろう・育てていこう」と努力している人も企業もたくさんある。
(非力すぎる当店はその数にはカウントされないのですけれど)

でも、かつての「黒い」時代はまだ終わってないんじゃないでしょうか。

「違法な形での訪問販売」や「おとり販売」をしている業者の話は、
絶えることはありません。
被害を受けた方から相談を受けることもあいかわらず、ある。

業界あげてのどんな真剣な取り組みも、
暗躍する業者のイメージで台無しになりかねない。
高めていく努力をしながらも、
低めてしまう部分には厳しく対応していく姿勢。
これ、忘れたフリしてる・見て見ないフリをしてる方もじつは多いのですが、
業界全体で取り組まなければならない大きなテーマだと思います。
自戒の念を込めて。

なんて。

上記のような話はお客さまには関係のない内輪の話かもしれません。
チラシの裏にでも書いて捨てておけばいいこと?
お目汚し、もうしわけない。

でも、同時にこれがいちばんお客さまに関係する話だと思うのだ。

なんてことをあらためて考えさせられる出来事だったので、
あえて記し残しておくことにします。
そう、やはり自戒の念を込めて。

ミシンくらい、セコイことせず、お客さまにまっとうな形で買ってもらおうぜ。
ご同業。




株式会社ベビーロック 新製品をチェックしてきました



本日は、
株式会社ジューキ 改め、
株式会社ベビーロック 福岡支店(福岡県久留米市御井旗崎)さんにおじゃまして、
職業用ミシンと関連製品の新作を見てきましたよ。

建物の社名とロゴが新しくなっていますね!
ロックミシンの代名詞 baby lock が社名に格上げされました。
とってもすてきなことだと思います。




baby lock さんから発売されたのは、この革漉き機。
COMPANION(コンパニオン)JHY-18 です。

COMPANION JHY-18 革漉き機は操作性の安全性と機械の耐久性を考慮し、高品質な部品で構成されるように設計されており、正確、簡単、安心な操作を実現いたします。
JHY-18 には自動革漉き屑排出とクラッチ式研磨機能が搭載されており、革漉き幅は最大 50mm まで可能です。
部品交換が簡単で、メンテナンスも手間がかかりません。
幅広構造で本革全般、合成皮革、ゴムなどの革漉きが可能です。

という製品です。




革漉き、してみました。

これは革の裏側です。
左右両辺が薄くなりました。
漉いた、わけです。

1回目に漉いた右側はうねうね曲がっています。
はじめてなのでもうしわけない。
でも、2回目の左側はもうまっすぐ漉けています。

たったいちどで大隅ブラザーが上達した、のではなく、
これはこの革漉き機が使いやすいからですな。

革は単純に縫い合わせたり折り曲げたりしていると、
そのぶん厚くなっていきます。
ぼてぼてに厚くなると野暮ったくなりますし、
なにより加工することがむずかしくなってしまう。

こんなふうに加工する部分を薄くすることで、
スマートな作品や製品ができあがるわけです。

本体頭部のメーカー希望小売価格が 130,000円(税別)。
テーブル・モーター含めた一式だと 25万円前後、というイメージ。
購入時の構成によって、このへん、変わってきます。




こうした皮革を縫うために新発売となったのが、
職業用 皮革・厚物専用ミシン
Excim-pro(エクシムプロ)9400LS 極(KIWAMI)です。

一般的な職業用ミシンも、
オプション品を取り付けて調整することで、
革・厚物専用ミシンとして使えます。
この 9400LS 極 は、
厚物を縫うことを前提に設計・調整されたミシン。




「どんなに太い糸も糸調子皿から一瞬も離さないぞ」
とがんばる独特の天秤糸案内。
ミシンの糸締まりを安定させるのにめいっぱい効果を上げている。
それがちゃんと感じられました。




でっかくすればいいというものでもないのですが、
このフットコントローラーは踏みやすかった。

一般的なロックミシンのフットコントローラーと並べてみました。
大きいね。
単機能ですが安定感があります。
高速域でも低速域でもたいへん使いやすい。



こんなに厚い革でもぐいぐい縫います。
「縫えるだろうか」と不安を感じなくていい。
で、ミシン目がたいへんきれい。

ふだん、いろんなミシンをさわっていますが、
「こいつは良いミシンだな」と感じましたよ。




baby lock さんからは、
職業用すくい縫いミシンも新しく発売されました。
ベビースクイ BL-500N です。

ベビースクイは、スカートやパンツなどの裾まつりを手早く、きれいに、そして確実に行うための、職業用すくい縫い専用ミシンです。
ファッションリフォームや、オーダーメイドの現場で幅広く活用されています。
手作業で起こりがちな糸ツレや縫い縮みの心配がなく、薄地から厚物まで対応。操作性にも優れ、高い仕上がり品質が得られます。
多くのプロに選ばれる高い性能と品質を、ぜひおためしください。

という製品。

これまでの baby lock さんのベビースクイより、
より簡単にきれいなすくい縫いができるようになっているなと感じました。
うむ、いいことだ。

・革漉き機 COMPANION JHY-18
・職業用 皮革・厚物専用ミシン Excim-pro 9400LS 極(KIWAMI)
・職業用すくい縫いミシン ベビースクイ BL-500N

上記、すべて大隅ブラザーで取り扱っています。
鹿児島県大隅半島でこれらを扱うのは当店だけだと思います。
遠慮なくご用命くださいね。
えへへ。




帰りはいつものように、
九州自動車道 宮原 SA うまか軒の宮原ラーメン。
熊本ラーメン、大好き!




Windows 10へのアップグレード、してもしなくても



当店の Windows 7 の画面に、
今日からこんな表示が出てくるようになりました。

とうとうきたな、カウントダウン。

brother 刺しゅうPRO や JANOME Digitizer MBX など、
刺しゅうソフトを使っているお客さまのなかにも、
「アップグレードすべきかどうか」
迷っておられる方も多いと思います。

基本的には、
「アップグレードしてもいいけれど、
 アップグレードしなくてもいい」
と大隅ブラザーは考えます。

Windows 10 にアップグレードしたって、
それほど快適になるわけでもありません。
便利な機能が追加されているわけでもないし、
特別、安定性が増したというわけでもなさそうです。

アップグレードして悪いことはないけれど、
いいこともべつにないのですよね、これが。

いま使ってる PC は、
いまのバージョンの Windows を継続して使い、
PC 買い替えのさいにはプリインストールされている Windows 。
それでいいと思います。

当店のお客さまの事例だと、
アップグレードのさいにネットワークやプリンタにつながらなくなり、
再設定が必要になった、という話を耳にしました。
OS のバージョンを上げるときそういうことは、まあ、あります。

大隅ブラザーは、
これまで Windows 7 と Windows 8 で刺しゅうソフトを使ってきましたが、
これからは Windows 7 と Windows 10 という体制で、
お客さまサポートに対応します。
今後、新規のお客さまは Windows 10 で刺しゅうソフトをはじめられる方、
増えてくるはずですので、
やはり新しい OS も準備しておかないといけないのですね。

ま、これは「仕事」なのでその必然があるという話でして、
個人的には、
これからも慣れた Windows 7 で刺しゅうデータを作っていくと思います。

やっぱ、軽いもん。








今日の修理:brother 足踏みミシン



今日は鹿児島県鹿屋市のお客さまのミシン。
brother の足踏みミシンです。

糸取りバネが折れ、糸巻きゴムがなくなり、
ボビンケースが錆びだらけ、
というミシンでしたが、
上記はすべていまでも部品が手に入るので、
ミシン本体に問題がなければまた使えるようになります。

足踏みミシンに限らずミシンを長持ちさせるためには、
「定期的な清掃と点検」が大切ですが、
「できるだけこまめに動かし続けること」
がいちばん大事かもしれないですね。

使われないミシンはどんなに外観がきれいでも、
ダメになっていくのが早い。

どんどん使ってあげてください。
空回しでもいいんですよ。




ハート ステッチズ無料ダウンロードキャンペーン 開始です!



本日より、
刺しゅうデータダウンロードサイト「ハート ステッチズ」にて、
15模様無料のキャンペーンが開始されました!

夏の作品作りに便利な模様。
期間は本日から8月31日までとなってます。

無料刺しゅうデータ15模様
https://sewco.brother.co.jp/heartstitches/products/list.php?category_id=107


また、上記刺しゅうデータを使った作品例も掲載された、
SewCo.Worldミシン使いこなし術「夏のオシャレなピクニック」も、
本日公開されました。

https://sewco.brother.co.jp/howto/mfp9ye85kasb9dxbb5rw

・新レシピ/型紙
・無料刺しゅうデータを使った作品の紹介
・過去のレシピの再提案
・スキャンカット/スキャンカットキャンバスのご紹介

等々の内容となってます。

刺しゅうミシンユーザーの方。
刺しゅうミシンに興味ある方。
チェックしてみてくださいね、ぜひぜひ。




今日の修理:SINGER SchoolMate 5030



今日の修理は、鹿児島県志布志市の中学校のミシン。
SINGER SchoolMate 5030 その他を13台、です。

思いのほか時間がかかってしまいましたが、
すべて、きれいに縫えるようになりましたよ!

こちらのミシンにも、
水平釜のミシンに金属製のボビンがごっそり入ってましたよ。

ついでといってはなんですが、
ミシン配達時、
担当の先生にミシンの講習をおこなうことになっています。

まず担当の先生にミシンに使い方をおぼえていただかないと、
生徒さんが使えるはずもないですもんね。




管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 免罪、虐殺、正しい心』



仕事ってのは、待ち時間ができる。
スマートフォンをぽけらと眺めて過ごしてもいいんだが、
本を読むのがいいと思う。

学生時代のようにまとまった時間が取れないぶん、
隙間時間を。

この7月は、これ。
管賀江留郎『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 免罪、虐殺、正しい心』(洋泉社)

ページを繰り始めたばかりだけれどたいへんおもしろく、
仕事に差し障りないていどにとどめておくほうがむずかしい予感。

500ページ、味わって。




ボビンはミシンに合ったものを



修理で持ち込まれたミシンを点検していると、
水平釜(上からボビンを入れるタイプのミシン)に、
金属製のボビンが使われているのを見つけてしまうことがあります。

この金属製のボビン、
いまでも一部の廉価なミシンで使われていますが、
基本的には「昔の家庭用ミシン」のボビンです。
足踏みミシンなどボビンケースを使うタイプのミシンで使います。

なので、
現在、家庭用ミシンで主流の水平釜ミシンでは使わないようにしましょう。
「たまたま裁縫道具箱に残っていたから」
なんてのはダメですよ。
メーカー指定のボビンを使ってください。

ボビンひとつでミシンの調子が悪くなる。
場合によっては壊してしまうことだってあるのですから、
ミシンにあったものを、ぜひ。

下糸が繰り出される起点となるボビンも、消耗品。
とくにプラスティック製のものは変形しやすい。
傷だらけで光沢が失われていたら、
思い切って新しいものと交換してしまいましょう。
「ボビンを交換したらきれいに縫えるようになった」
なんてことも、じつはけっこうあるのです。




今日の修理:OZ LOCK 640DS



今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまのロックミシン。
OZ LOCK 640DS です。

「きれいに縫えない」とのことでおあずかり。

固着がはじまっていたこともそうですが、
上下ルーパーのアームの動きがぎくしゃくしてました。
こういう不具合、じつはあまりないんですけれどもね。

カバーを開けて、分解して、清掃しながら、組み直す。

時間はかかりましたが、
へんてこりんな縫い目にしかならなかった古いロックミシン。
3 本糸のループがきれいにできるようになりましたよ。




今日の修理:brother Innovis D300



今日の修理は、鹿児島県肝属郡のお客さまの刺しゅうミシン。
brother Innovis D300 です。

「上糸が切れるようになってしまった」
とお持ち込みいただきました。

ミシンの調子が悪くなったときは、
まず、
「ミシンの電源を切り、上糸と下糸をかけなおす」
という方法でミシンの調子を確かめてみます。

その次は「針を交換してみる」。

さらには、
「面板(針棒を覆っている上面のカバー)と針板をはずして、
 絡まった糸・ホコリがないか確認しながら、清掃」
という手順を試してみます。

これだけで不具合が解消されることが多い。
また、小さなトラブルのうちに上記で対応しておけば、
大きなトラブルに発展することも防げます。

ヘビーユーザーの方でも意外と盲点になっているのが、
針の交換。

「折れるまで交換しない」なんて猛者は意外と多いのですが、
使えば使うほど針先は磨耗してきますし、
曲がってもきます。
「どのくらいで交換するか」は使う人によって異なるので、
一概に「このくらい」という基準は出せないのですが、
使用頻度が多い人ほど、
自分の基準を作って「定期的に交換する」のがいい。

そういう意味では、
ミシン刺しゅうの場合「どのくらい使ったか」を積算で考えやすいですね。

大隅ブラザーは、
家庭用刺しゅうミシンで作業する場合、
「A4 サイズのフォトステッチ 1 枚縫製したら針交換」と決めています。
B4 サイズなら縫製の中間あたりで針を変えて 2 本使い切るイメージ。
途中で「縫製が荒れるなあ」ということはあるので、
そういうときはばんばん針を交換します。

今回、修理したミシンも内部の汚れが悪さしていましたが、
不調のいちばんの原因は「針が曲がっていた」ことによるもの。

「ミシン、最近、調子が悪いなあ」
と感じたときには針を交換してみる。
大事です。




明日(7/2)と明後日(7/3)はお休みです



でっかい恐竜を捕まえることに成功したので、
明日 2016年7月2日(土)と明後日 3日(日)、
大隅ブラザーはお休みをいただきます。
ご了承ください。

チャットワークやメールでのサポートは、
いつもどおりおこなっておりますので、
遠慮なくお問い合わせくださいね。

来週 2016年7月4日(月)以降は、
通常モード!の営業時間に戻ります。