ラベル 刺しゅうPRO の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 刺しゅうPRO の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

金糸・銀糸も怖くない



命名刺しゅう、作例、というほどのものではなくて、
あくまで縫製サンプルです(笑)。

デザイン的に「こう作るときれい」ではなく、
刺しゅうPRO やネームPRO の活用のしかた、
家庭用刺しゅうミシン、業務用刺しゅう機のセッティングについて、
お客さまとお話しするときに使う「たたき台」ですね。




渡り糸だけ処理しましたが、80分の縫製後で、こんな感じ。
ノントラブルで縫製不良もなし。
金糸・銀糸も怖くない!

「金銀糸を使いたいけどいつも失敗しちゃう」
そういう相談も多いのですが、
ミシンのセッティングひとつで問題なく縫製できます。
下糸の調子、ふだんより「すこし強め」にね。

うまく縫えないなあ、というときはまずはミシンを購入した店に相談しましょう。

とくに刺しゅう専用機に関しては、
購入店を遠慮なくどんどん質問攻めしちゃうべきだと当店的には思います。

刺しゅう機を売るときには「サポート万全です」と説明しておきながら、
いざ縫製に関して質問すると、
「プロ用の機材に関してはみな独自に技術を追求するものなので、
 ミシン専門店に相談するものじゃありません。
 どうしても困ったときはメーカーのお客さま相談室に連絡するといいですよ」
そんなふうに諭されて愕然、
「これが専門店のことばなんですか???」
というお客さまからの怒りの相談が先日ありました。

いまでもそういう店……あるんですかね。

お客さまからの要望に応えたい。
普段から研鑽を重ねている専門店も増えてきてると感じてるんですけれども。

タオルへの刺しゅうには水溶性シート



先日、タオルに「ホールインワン記念」の刺しゅうをさせていただいたので、
備忘録的に当店用にサンプルをひとつ縫製しておきました。

空いた時間にサンプラーを



ミシン刺しゅうで新しい針や刺しゅう糸を使うとき、
あるいは刺しゅうミシンが空いているときは、
サンプラーを作っておきましょう。

brother PR670E 体験してきました!



8月23日(水)福岡県博多市で開催された、
1頭6針刺しゅう専用機の brother PR670E の内覧会にいってきましたよ。

お客さまのフォトステッチ作品


先月、関西でおこなったフォトステッチ講習の課題を、
当店の北海道のお客さまが「縫い上げましたよ!」と写真を送ってくれました。

講習:PR1000e でシャツへの名入れ


本日は、鹿児島県東串良町のお客さまの仕事場にて、
brother PR1000e + 刺しゅうPRO + ネームPRO の講習です。

T シャツやポロシャツの胸元に名前を刺しゅうしたい。
簡単なようで、こいつはなかなか奥が深い。

とくに最近のシャツは機能性の高いストレッチ素材が多いですよね。
なにも考えずに刺しゅうを入れようとすると、
これがなかなか悲惨な仕上がりになることも。

ワッペン作りの名手でも、
シャツへの直接のネーム入れの依頼に関しては、
「苦手!勘弁してほしい!」なんてことも、
ええ、けっこう、ありますよね(笑)。

刺しゅうミシン任せで縫製してしまうと、
「なーんかいまいち」な出来になるのは、
どんな刺しゅう機を使っても、同じです。

刺しゅうデータの段階で気を使い、
縫製仕材に気を配り、
ポイントを押さえた縫製をおこなうことで、
ようやく「仕事で使える」名入れがおこなえます。

刺しゅう機導入当初はたいへんかもしれません。
習得に時間がかかる場合もあるでしょう。
でも、いいじゃないですか。
身につけていくひとつひとつの技術は、
かならず血となり肉となり骨となる。

お客さまとその過程を一緒に歩めるのは、
ミシン専門店としてとってもうれしいことでもあります。

そうそう。
刺しゅうソフト、
「刺しゅうPRO だけ」「ネームPRO だけ」という使い方をされている、
そういうお客さまも多いのですが、
お仕事で使われるのなら両方を連携させて活用してほしいな。
たしかに両方そろえるとなかなかなお値段になっちゃいますが、
他社製ソフトと比較するなら、
たいへん安価に職業用の環境が構築できてしまう。
じつはとってもおトクな組み合わせなのです。

ぜひぜひご検討くださいますよう!








刺しゅうPRO:フォトステッチ 間に合いました!



明日のフォトステッチ講習会
先生(当店ですヨ)の作例、なんとか時間ぎりぎりで縫製を終えることができました。
ふう。

思うところはいろいろあれど、
「講習でお伝えしたいことを作例に盛り込みたい!」
という目的のために作った「意図や含みの多い」刺しゅうになりました。

あれこれ蘊蓄を垂れたい気持ちもあるのですが(笑)それは講習会で!

なお、額装する準備を怠っておりました。
1分だけ悩んだ末、
こんなふうに刺しゅう枠に取り付けたままの生々しい状態で、
大阪に持っていくことに決めましたよ。




3時間という講習時間、じつはとっても短いんです。
そのぶん、濃縮した講習にしたいと思います。

明日、受講されるみなさんに伝わるといいなあ。








大阪でフォトステッチ講習会、します!



今週、7月6日(木)は大阪に出張です!

関西のミシン専門店有志のみなさんが、
「フォトステッチ講習会を開催したいので、講師として、ぜひ!」
とお声をかけてくれました。

大阪ミシン会館ビルで、3時間、みっちり講習してきますよ!

今回の講習は対象が「ミシン専門店の方々」です。
一般の刺しゅうミシンユーザー向けではないのですが、
当日、講習に参加されるのは、
もともとフォトステッチに関心の高い専門店さんばかり。
当店が当日お伝えする写真刺しゅうの技術的な話は、
そうした地元のミシン専門店を通じて、
関西のお客さまのもとにもお届けできるのではないかと。

ところで、今回の講習のスタイル、おもしろいんです。

ひとつ課題画像を決めてそれぞれの店が自店流にフォトステッチしてみる。
その作品を集めて、
「どんなところがうまくいったか・どんなところがうまくいかなかったか」
侃侃諤諤、みなで検討しながら研鑽しあおう!
という形。
おもしろそうでしょ!

当店もこういう講習スタイルははじめてなので、たいへん楽しみ。
ただし、講習内容の正しさを証明するためにも、
先生(当店のことね)自身も一枚ステッチしなきゃ、やっぱ、やばいですよね(笑)。
大阪に向かう直前まで、
刺しゅうPRO と brother PR1050X の前でうんうん唸ることになると思います。

講習資料は……飛行機のなかで作ります(笑)。

なお、「課題」は当店に一任していただきました。
むずかしすぎてもいけないし簡単すぎてもつまらんだろう。
というわけで、選んだのが上記の画像。

ご主人の呼びかけに振り返るトイプードル|ぱくたそフリー写真素材
https://www.pakutaso.com/20170316061gosyujinn.html
です。

トリミングは自由。
制作サイズは「20cm × 30cm 以内」です。

規定は、これだけ。
フォトステッチに興味があるみなさんもよろしければ挑戦してみてください。
実際に縫製したものを当店に送ってくれれば、
今回に限り、品評と講習を「特別に」させていただきます(笑)。

とりあえず一泊する予定なので、、
翌日、7月7日(金)は時間がすこし取れるかも、しれません。
関西方面でフォトステッチに興味がある方で、
「噂のあの鹿児島のミシン専門店の話を聞いてみたい」
なんて奇特な方がおられましたら(笑)、
ぜひお声をかけてください。








刺しゅうPRO:はじめてのはじめてはアンパンマンを



本日は、
brother Innovis VS と brother 刺しゅうPRO 10 を使って、
「ミシンを買ってはじめて刺しゅうデータを作ります!」
というお客さまへの講習でした。

刺しゅうソフトを買って刺しゅうデータを作って縫製。

となると、
みなさん最初っから意気込んでものすごく複雑な下絵を準備されるのですが(笑)、
まあ、落ち着いて、落ち着いて。

まずは、アンパンマンあたりを作ってみましょう。

版権のあるものですので、
これを商売にしてはいかんのですけれど、
ご自分で楽しむぶんには好きなキャラクターをどんどん作っちゃうのが、
刺しゅうソフトに慣れる近道。
愛は、技術や経験不足を補って余りあるパワーを発揮します。

なんてったってアンパンマンは活用範囲が広い(笑)。
お子さん、お孫さん、ひ孫さん。
親戚やお友だちのお子さん etc…… 。
刺しゅうしてあげればよろこんでくれる対象には事欠きません。

今日は「ほんとにはじめて」の講習なので、
アンパンマンの顔だけのワッペンの作り方をおぼえてもらいました。
顔だけ、とあなどるなかれ。
味のあるアンパンマンの顔を刺しゅうするのは、
シンプルなぶん、一般に想像されているよりむずかしいのです、じつは。

アンパンマンがうまくできたらもうそれだけで初級は卒業です。

刺しゅうを衣服やバッグに直接刺しゅうできるようになることも大切ですが、
応用範囲が広いのはじつは「ワッペン仕立て」。

刺しゅうミシンの扱い方、刺しゅうソフトの使い方、
仕材をどのように選び使用するか。
時間はかかりましたががっつり学んでいただけたのではないかと。

当店の刺しゅうミシン講習は brother ScanNCut CM650W も大活躍。

これがないとワッペン作りしたくない!というほど要所を押さえてくれるので、
お客さまも、
「つぎは、これを買わなきゃ……ですね」
と笑ってあれこれ計算しておられました。

刺しゅうミシンは一般的な家庭用ミシンよりどうしても高価ですけれど、
ワッペンの作り方をおぼえるととてつもないパワーを発揮します。
若い世代の方にもどんどん挑戦してほしいなあと思います。

当店は、
「アフターサービス」なんてビジネスっぽい言葉じゃなくて、
熱意ある方を「バックアップ」して支えていきたい。

なんてことをいっつも考えてるミシン専門店です。








一日かけての刺しゅうPRO ワッペン講習



本日は、宮崎県から刺しゅうPRO の講習でお客さまがご来店。

ワッペンの作り方をあらためて。

その場で刺しゅうPRO 10 にアップグレードしていただいて、
データ作成の勘どころをお伝えさせていただきました。

ミシンでの縫製そのものには慣れておられるお客さまなので、
ヒートカットでのワッペンの切り出し方など以外は、
基本的にデータ作成についてのあれこれを。

いろいろお伝えしたことはありますが、
刺しゅうは「拡大縮小自由自在」ではないので、
つねに実寸を念頭に入れてデータを作っていきます。

L、M、S のサイズで縫製する必要があるのなら、
3種類のデータを準備しなければいけない、ということ。
このへんに神経を届かせることができると、
刺しゅうのクオリティが、俄然、上がってきます。

午前中から夕方までみっちりの講習でしたので、
さすがにお疲れになったのではないかと思いますが、
今後のお仕事に活かしていただければいいなあ!と思います。

でも、フェリーのなかで倒れちゃうほどは働き過ぎちゃいけませんよ。
ほんと(笑)。








講習:In The Hoop でアクセサリーポーチ



「In The Hoop」(イン ザ フープ)とか、
「Hoop In」(フープ イン)という技法をご存知ですか?

Hoop(刺しゅう枠)ということばが入っていますね。

刺しゅうミシンの刺しゅう機能を使って、
生地を重ねたり縫ったりという一般的な縫製の大部分を、
「刺しゅう枠のなかでやっちゃおうぜ」という手法です。

「刺しゅうミシン」というと、
「刺しゅうで作品を飾りつける機能があるミシン」
という印象がありませんか。
それはそれでもちろんまちがいではないのですが、
縫製そのものも刺しゅう機能でできちゃうんじゃない?
という発想から生まれたこの技法、とってもおもしろいと思うんです。

     *     *     *

こんな感じでおこないます。

刺しゅう機能を ON にしたミシンに、
接着芯を張った刺しゅう枠を取り付けます。

で、あとはスタートボタンを押すだけ。

まずはこんなふうに生地を置く位置が縫い上がります。




位置合わせ線に合わせて、生地を置く。
スタートボタンを押すとその生地を縫いつける。

そう、アップリケワークを行ったことがある方ならわかりますね。
あのおなじみの方法です。




ファスナーを置いて、スタートボタン。
ミシンが自動で縫いつけます。




リボンを置いて、スタートボタン。
で、勝手に縫い上がる。




表布を中表に置いて、スタートボタン。
まーっすぐ縫いつけてくれます。




表布を開いて、スタートボタン。
この状態で固定してくれます。




そしてここで、アップリケワーク。
これも生地を載せて(アイロンで貼ってから)スタートボタンを押すだけ。




布さえきちんとおけば正確にミシンが縫ってくれるんですね。
縫製の自動化!って感じです。

全体を刺しゅう枠から外して、
余分なところを切り落としたり折ったり曲げたりしながら、




最後だけ通常の縫いで仕上げます。

brother Innovis VF1、LA、VS といった刺しゅうミシン。
厚物をなんなく縫い上げる縫製能力の高さもありますが、
便利なのは、
一般の縫製と刺しゅうを行き来するとき、
わざわざ刺しゅう機を取り外さなくていいこと!

刺しゅう機を取り付けたまま縫いものができる。
これはもうね、使っている人だけがにんまりできる機能なのです。





できあがったのがこちらのアクセサリーポーチ。

当店のような「日本一不器用なミシン専門店」でも、
こんなふうにじつに楽しく縫製できました。

先月末に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催された、
「第41回 2017 日本ホビーショー」。
brother ブースで大盛況だったというこの講習、
いま、当店でも体験できます。

講習【要予約】
In The Hoop で作るアクセサリーポーチ

講習料(材料費込み):調整中!
制作時間:約1時間

brother からは、
この In The Hoop(Hoop In)の技法で作る作品データ集が、
近くリリースされると聞いています。

In THe Hoop 刺しゅう(刺しゅう USB メモリー)
発売予定日:2017年6月12日
販売価格:7,600円(税別)

また、刺しゅうPRO でオリジナルデータを作る、
そういう方も増えてくるんじゃないかな。

In The Hoop(Hoop In)。
みなさんもぜひいちど体験してみてください。
なんとも愉快なハンドメイド体験ですよ!








ハートステッチズ の新作です!



ミシン刺しゅうデータダウンロードサイト「ハートステッチズ」で、
新しい刺しゅうデータが発売されましたよ。

ぐでたま、マイメロディ、リラックマ、すみっコぐらし!

こういうかわいい刺しゅうデータは、
お気に入りをひとつ持っていると重宝します。
刺しゅうカードでまとめてもっておくのもいいですが、
ダウンロード購入なら、
気に入ったものだけ使うことができるので便利です。

また、
brother 刺しゅうPRO で、
オリジナル刺しゅうデータを勉強されている方にも、
こうした刺しゅうデータはたいへん参考になります。

縫製を刺しゅうミシンまかせにして終わり、ではなく、
縫い始めから縫い終わりまでミシンにへばりついて、
その針の動きを研究してみてください。

プロの作る刺しゅうデータはそれ自体が教科書となります。

そのうち、
「あれ、ここはこんなふうに縫製したほうが、
 もっといい仕上がりになるんじゃないかしら」
なんてアイデアもひらめくようになる。

そうなればしめたもの。

刺しゅうPRO ユーザーも、
ぜひ既存のミシン刺しゅうデータを活用・研究してみてくださいね。








ヒートカットで仕上げるワッペン講習



本日は刺しゅうミシンでワッペンを作る講習を。

brother 刺しゅうPRO 10 で刺しゅうデータを作って、
brother PR1050X を使って縫製し、
ヒートカットで切り出す、という形でワッペンに仕立てました。

あまのじゃくな大隅ブラザーのことですから、
一般的なヒートカットの手順とは異なる技法を講習しています。
「より早く、よりきれいに」仕上げましょう。
brother ScanNCut CM650W を活用するのがポイントなんですが、
「この形」で刺しゅうワッペンの講習をしてるミシン専門店は、
日本広しといえど当店だけだと思います。
(お、大きく出たな!)




brother PR1050X のクランプ枠 M は使い勝手がよくて、
昨年来、フォトステッチ以外の刺しゅうでいちばん活躍しています。

これとボーダー枠があればけっこういろんなことができちゃいます。
刺しゅうデータをチェックするときの試し縫いは、たいてい、これ。

クランプ枠 M は現在では PR1050X でしか使えませんが、
brother の刺しゅう機でいちばん最初に揃えたいのは、
じつはこのふたつの枠。

ボーダー枠は brother の家庭用刺しゅうミシンでも使えます。
こちらももちろん、オススメ!








刺しゅうPRO:重なり削除の線2重縫いを回避する



brother PR1050X をお使いのお客さまから刺しゅうPRO のご質問あり。

「重なり削除」を使ったときに、
縁のあるデータどうしが重なっていた場合、
縁が2重に縫われてしまいます。
これを上側だけにすることは可能ですか?

たしかに縁の線縫いが設定されている図形を組み合わせて重なり削除すると、
重なっている部分の縁が2重に縫われます。
しかし、
これを避けるため重なりの下の図形を選択してポイント編集(削除)すると、
縁の重なりはなくなりますが同時に面データもなくなってしまう。

そういうときは、こうしましょう。

重なり削除したあと、下側の図形を複製してもうひとつ用意します。

1. ひとつは線を縫わない設定にして「面だけ」のデータにする(2-a)。
2. もうひとつは、
  ポイントを削除して必要な部分だけ残した「線だけ」のデータにする(2-b)。
3. これを組み合わせる(3)

ね、面縫いを残したまま縁の線縫いが重ならないようになりました。

「図形を複製してそれぞれべつの縫いに設定したあと、組み合わせる」
というこの方法は応用範囲が広いですよ。
使ったことがない方はおぼえておいて!
ソンはないです。








刺しゅうPRO:円弧に沿って文字を並べる



刺しゅうPRO でワッペンのデータを作るときなど、
円弧に沿って文字を並べたいときがあります。

「文字列を変形する」ということで、
「書式設定 > 文字変形」を使って円弧に配置される方がおられます。
これ、自由度が高い配置にはいいのですが、
「ワッペンの形に沿って文字を並べたい」など、
きっちりした枠に落とし込むときには配置にけっこう苦労します。

そういうときは「文字配列」を設定しましょう。

「編集 > グループ編集 > 文字配列」を使って、
ワッペンの外周など「基準となる図形に沿って文字を並べる」という機能です。

上の画像は、
円周と文字列を同時に選択して「文字配列」を設定したもの。
文字の大きさや字間などこれから調整しなければならないところはありますが、
まずは、こんなふうにきれいな円弧で並びます。

ただ、はじめてこの「文字配列」を使う人は、
「この配列をどう設定するか」で迷うことが多いようです。




刺しゅうPRO 10 の取扱説明書 p.112 に説明がありますので、
このページに付箋を貼っておきましょう!

文字配列の設定は、

  1.「横位置」はあまり使わないかな、と思います(当店は、ね)。
  2.「縦位置」は線の上か下に配置するかなので、よく使います。
  3.「向き」はワッペンなどでは上の設定を使うことが多いと思います。
  4.「内側に配置」チェックボックスは「縦位置」設定と似ていますね。
    状況に応じて使い分けます。

すべての設定を適当にいじっちゃうとわけがわからなくなってしまうので、

  1. まずは「縦位置」を設定する。
  2. その次に「内側に配置」にチェック入れたり外したり。

で、どんなふうに配置が変わるか試してみるといいのです。

配置が決まったら、文字の大きさや間隔を設定していきます。
円周と文字がくっついてますので、
「書式設定」の「基準線からのオフセット」の値で調節しましょう。

横一直線に並んでいるときと円弧に配置された文字とでは、
文字間隔がまったくちがって見えます。
バランスを考えてひと文字ずつ位置を調整する必要がありますが、
ここでていねいな作業をすると「ひと味ちがう」刺しゅうデータになる。
がんばりましょう!








刺しゅうPRO:講習用ワッペンデータを作ってます



brother 刺しゅうPRO の講習用というか、
プレゼンテーション用のワッペンデータ作成中。

登山でいうと五合目といったところかな。
作り込んでいく手前、
まだまだざっくりとイメージをおいただけの段階です。

「アニメ縫い」というか「塗り絵縫い」といったらいいのか。
輪郭線をきれいに入れたいパーツの多い刺しゅうは、
こんなふうに面縫いと線縫いデータをレイアウトしてから、
別データとして輪郭線を描いていきます。
めんどくさーいのですが、
この手間がきれいな刺しゅうになるかならないかの分岐点。

しかし、あわてず、ここで一晩寝かせるつもり。

日付が変わると修正したい点がいっぱい見えてくる。
面の修正をきちんとすませてから輪郭線を入れないと、
修正作業が煩雑になるのでね。

brother PR1050X で縫製しますが、
刺しゅう講習では家庭用刺しゅうミシンも使うので、
そのへんもすこし考慮に入れて。




でも、
オリジナル刺しゅうワッペン製作でほんとにむずかしいのは、
こんなふうに、
デザインをああでもないこうでもないと考えることですね。

はい、そしてもちろんここがいちばん楽しいところでもあります。








刺しゅうPRO:インストールからセッティングまで



こんにちは〜。
刺しゅうPRO を買いにきました〜。

あ、それでね、最近 PC を買い換えたんですよ。
持ってきちゃいました〜。
置いて帰るから、インストールとセッティング、しといてくださーい。

あ、あと、
買ってそのままだから、
いらないソフトとか入ってるのかな、
なんかごちゃごちゃしてるのよねえ。
使わなさそうなのみつくろって削除してすっきりさせちゃってください。
大隅さんにおまかせするわあ。

「拡張子を表示させておいたほうがいい」って云ってましたでしょ。
そーゆーのもよくわからないので、
うまいことやっといてくれるとうれしいわー。

じゃ、明日、取りに来るのでそれまでにお願いねー。



たとえば、そんな「おまかせ大好き!」なお客さまも大歓迎!
の大隅ブラザーです(笑)。




Windows PC っていまでもプリインストールのソフト満載なんですね。

では、これからおまかせされた不要なソフトを粛清していきます。
ひひひ!








刺しゅうPRO 10 アップデート!(Ver.10.21)



brother の刺しゅうデータ作成ソフト、
刺しゅうPRO 10 が「Ver.10.21」になりましたよ!

バージョン 10.21 の修正点 (2016/10)

本プログラムを使用して刺しゅうPRO 10 をバージョン 10.21 にアップデートした後は、各アプリケーションの最新バージョンは以下のようになります。

レイアウトセンター 10.21
デザインセンター 10.21
ステッチクリエイター 10.21
デザインデータベース 10.21
フォントクリエイター 10.21
Link 10.21


[レイアウトセンター]
刺しゅうデータをミシンのメモリーに直接転送する機能([データ出力]-[ミシン])において、
「Untitled.pes」という固定されたファイル名で模様データがミシンに転送されるように変更されました。

作成した模様データをカッティングデータとして保存する、
ScanNCutCanvas に転送する機能において、
カットデータが正しく生成できない場合があった不具合を修正しました。

詳細は以下の説明書を読んでください。
Ver.10.21 追加機能について

刺しゅうPRO 10 から追加機能についての説明書を見ることができます。 「レイアウトセンター」の画面の右上にある 「ヘルプ」 ボタン (ヘルプ) ボタンをクリックし、表示されるメニューにある 「Ver.10.21 追加機能マニュアル」 をクリックして説明書を表示してください。

「わたしは新しい機能なんて使わないわ」と、
アップデートの通知を無視しちゃうユーザーもおられるようですが(笑)、
これ、迷わず更新しておいてください。
上記のように明記される変更点以外にも、
不具合が修正されたり調整されていることもありますので、ぜひとも。

コンピュータの OS なんかだと、
「アップデートしたら不具合連発!」てなこともあったりしますが、
刺しゅうPRO のこれまでのアップデートではそういうことはなかったんじゃないかな。
ともかく、安心してアップデート、安心してお使いください。








刺しゅうPRO:最近のワッペン講習はヒートカットレス



今週、brother 刺しゅうPRO 10 でちびちびとデータを作成して、
試し縫いまで終えていた「仮面ライダーエグゼイド」ワッペン。

データの修正が終わりましたので、本縫いです!




12枚、縫製しましたよ。
たくさん縫うとかわいいですね。

当初は金か銀のエンブクロスを使う予定でしたが、
思いつきで糸をラメスタイロにしてみましたので、
ベーシックな黒背景で。




ワッペンといえばヒートカット。
ヒートカットといえば、ワッペン。

ですが、
最近の大隅ブラザーの講習ではヒートカットしないことが多いです。

今回のワッペンもヒートカットレス。
ヒートカットしていません。

すんごいうまい人ならべつなんでしょうが、
ヒートカットでの処理だとどうしても、

  ・縁が溶けてでこぼこしてしまう。
  ・縁が溶けた素材でかたくなってしまう。
  ・縁に熱に強い糸を使う必要がある。
   (堅牢なポリエステル糸が使えない)

ってなことになりますよね。

当店もネットで販売されているワッペンなんかを、
研究目的で購入することがあるのですが、
「縁のヒートカット処理がきれいでない」もの、あんがい多いのです。
がさがさが鋭利で指先を切ってしまった、なんてことも。

ワッペンロックできれいに処理しているものもありますが、
ワッペンロックだと複雑な形状に対応できないですし、
そもそもこれからあらためてワッペン製作に取り組もうとしている方には、
正直、敷居が高い手法です。

ヒートカットレスの手法で作るワッペンは、
手間がひとつだけ増えるのですが、
見て見て、こんなにきれいに縁かがりができます!

家庭用刺しゅうミシンでもできますが、
PR1050X、PR1000e などのカメラ内蔵の刺しゅうミシンを使えば、
より早く(でもって仕材も大きく節約できる)量産体制をとることができます。
要所で brother ScanNCut を活用すれば、さらに快適(これほんと)。

やわからい縁に仕上がるのでふれるものにもやさしいのです。

今月末、
PR1000e を使っていただいている鹿児島市内の刺しゅう屋さんに、
出張ワッペン講習の予定ですが、
このヒートカットレス、みっちりお教えしてくる予定です。
乞うご期待!