講習:In The Hoop でアクセサリーポーチ



「In The Hoop」(イン ザ フープ)とか、
「Hoop In」(フープ イン)という技法をご存知ですか?

Hoop(刺しゅう枠)ということばが入っていますね。

刺しゅうミシンの刺しゅう機能を使って、
生地を重ねたり縫ったりという一般的な縫製の大部分を、
「刺しゅう枠のなかでやっちゃおうぜ」という手法です。

「刺しゅうミシン」というと、
「刺しゅうで作品を飾りつける機能があるミシン」
という印象がありませんか。
それはそれでもちろんまちがいではないのですが、
縫製そのものも刺しゅう機能でできちゃうんじゃない?
という発想から生まれたこの技法、とってもおもしろいと思うんです。

     *     *     *

こんな感じでおこないます。

刺しゅう機能を ON にしたミシンに、
接着芯を張った刺しゅう枠を取り付けます。

で、あとはスタートボタンを押すだけ。

まずはこんなふうに生地を置く位置が縫い上がります。




位置合わせ線に合わせて、生地を置く。
スタートボタンを押すとその生地を縫いつける。

そう、アップリケワークを行ったことがある方ならわかりますね。
あのおなじみの方法です。




ファスナーを置いて、スタートボタン。
ミシンが自動で縫いつけます。




リボンを置いて、スタートボタン。
で、勝手に縫い上がる。




表布を中表に置いて、スタートボタン。
まーっすぐ縫いつけてくれます。




表布を開いて、スタートボタン。
この状態で固定してくれます。




そしてここで、アップリケワーク。
これも生地を載せて(アイロンで貼ってから)スタートボタンを押すだけ。




布さえきちんとおけば正確にミシンが縫ってくれるんですね。
縫製の自動化!って感じです。

全体を刺しゅう枠から外して、
余分なところを切り落としたり折ったり曲げたりしながら、




最後だけ通常の縫いで仕上げます。

brother Innovis VF1、LA、VS といった刺しゅうミシン。
厚物をなんなく縫い上げる縫製能力の高さもありますが、
便利なのは、
一般の縫製と刺しゅうを行き来するとき、
わざわざ刺しゅう機を取り外さなくていいこと!

刺しゅう機を取り付けたまま縫いものができる。
これはもうね、使っている人だけがにんまりできる機能なのです。





できあがったのがこちらのアクセサリーポーチ。

当店のような「日本一不器用なミシン専門店」でも、
こんなふうにじつに楽しく縫製できました。

先月末に東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催された、
「第41回 2017 日本ホビーショー」。
brother ブースで大盛況だったというこの講習、
いま、当店でも体験できます。

講習【要予約】
In The Hoop で作るアクセサリーポーチ

講習料(材料費込み):調整中!
制作時間:約1時間

brother からは、
この In The Hoop(Hoop In)の技法で作る作品データ集が、
近くリリースされると聞いています。

In THe Hoop 刺しゅう(刺しゅう USB メモリー)
発売予定日:2017年6月12日
販売価格:7,600円(税別)

また、刺しゅうPRO でオリジナルデータを作る、
そういう方も増えてくるんじゃないかな。

In The Hoop(Hoop In)。
みなさんもぜひいちど体験してみてください。
なんとも愉快なハンドメイド体験ですよ!