刺しゅうPRO:最近のワッペン講習はヒートカットレス



今週、brother 刺しゅうPRO 10 でちびちびとデータを作成して、
試し縫いまで終えていた「仮面ライダーエグゼイド」ワッペン。

データの修正が終わりましたので、本縫いです!




12枚、縫製しましたよ。
たくさん縫うとかわいいですね。

当初は金か銀のエンブクロスを使う予定でしたが、
思いつきで糸をラメスタイロにしてみましたので、
ベーシックな黒背景で。




ワッペンといえばヒートカット。
ヒートカットといえば、ワッペン。

ですが、
最近の大隅ブラザーの講習ではヒートカットしないことが多いです。

今回のワッペンもヒートカットレス。
ヒートカットしていません。

すんごいうまい人ならべつなんでしょうが、
ヒートカットでの処理だとどうしても、

  ・縁が溶けてでこぼこしてしまう。
  ・縁が溶けた素材でかたくなってしまう。
  ・縁に熱に強い糸を使う必要がある。
   (堅牢なポリエステル糸が使えない)

ってなことになりますよね。

当店もネットで販売されているワッペンなんかを、
研究目的で購入することがあるのですが、
「縁のヒートカット処理がきれいでない」もの、あんがい多いのです。
がさがさが鋭利で指先を切ってしまった、なんてことも。

ワッペンロックできれいに処理しているものもありますが、
ワッペンロックだと複雑な形状に対応できないですし、
そもそもこれからあらためてワッペン製作に取り組もうとしている方には、
正直、敷居が高い手法です。

ヒートカットレスの手法で作るワッペンは、
手間がひとつだけ増えるのですが、
見て見て、こんなにきれいに縁かがりができます!

家庭用刺しゅうミシンでもできますが、
PR1050X、PR1000e などのカメラ内蔵の刺しゅうミシンを使えば、
より早く(でもって仕材も大きく節約できる)量産体制をとることができます。
要所で brother ScanNCut を活用すれば、さらに快適(これほんと)。

やわからい縁に仕上がるのでふれるものにもやさしいのです。

今月末、
PR1000e を使っていただいている鹿児島市内の刺しゅう屋さんに、
出張ワッペン講習の予定ですが、
このヒートカットレス、みっちりお教えしてくる予定です。
乞うご期待!