今日の修理:brother Innovis D300



今日の修理は、鹿児島県肝属郡のお客さまの刺しゅうミシン。
brother Innovis D300 です。

「上糸が切れるようになってしまった」
とお持ち込みいただきました。

ミシンの調子が悪くなったときは、
まず、
「ミシンの電源を切り、上糸と下糸をかけなおす」
という方法でミシンの調子を確かめてみます。

その次は「針を交換してみる」。

さらには、
「面板(針棒を覆っている上面のカバー)と針板をはずして、
 絡まった糸・ホコリがないか確認しながら、清掃」
という手順を試してみます。

これだけで不具合が解消されることが多い。
また、小さなトラブルのうちに上記で対応しておけば、
大きなトラブルに発展することも防げます。

ヘビーユーザーの方でも意外と盲点になっているのが、
針の交換。

「折れるまで交換しない」なんて猛者は意外と多いのですが、
使えば使うほど針先は磨耗してきますし、
曲がってもきます。
「どのくらいで交換するか」は使う人によって異なるので、
一概に「このくらい」という基準は出せないのですが、
使用頻度が多い人ほど、
自分の基準を作って「定期的に交換する」のがいい。

そういう意味では、
ミシン刺しゅうの場合「どのくらい使ったか」を積算で考えやすいですね。

大隅ブラザーは、
家庭用刺しゅうミシンで作業する場合、
「A4 サイズのフォトステッチ 1 枚縫製したら針交換」と決めています。
B4 サイズなら縫製の中間あたりで針を変えて 2 本使い切るイメージ。
途中で「縫製が荒れるなあ」ということはあるので、
そういうときはばんばん針を交換します。

今回、修理したミシンも内部の汚れが悪さしていましたが、
不調のいちばんの原因は「針が曲がっていた」ことによるもの。

「ミシン、最近、調子が悪いなあ」
と感じたときには針を交換してみる。
大事です。