刺しゅうPRO:鈴木愛理さんをフォトステッチ!




今回の刺しゅうは、ハロー!プロジェクト 鈴木愛理さん。

サイズ:350mm×350mm
462,522針(47色)
ミシン:brother PR1000e
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno





できました〜。
これまでの大隅ブラザーのフォトステッチとは、
またちょっとちがう雰囲気になりましたね。

新しい表現方法はないだろうか。
もっと簡単に写真刺しゅうを楽しめる方法はないだろうか。
そうしたことを考えて行動してみると、
こんなふうに「当たり!」を引くことがあります。

もちろん、失敗もある。
でもそれもまたお客さまとフォトステッチの話をするとき、
いい教材になったりするのです。
ムダになることなんてないんですね。

写真でもない絵でもない、もうひとつの世界。

刺しゅうが静かに注目を集めている理由があるんです。
そこにまた一歩、近づけていたらいいのですけれど。

これは作例なので、販売することはできません。
でも「このくらいの刺しゅうが作れるよ」と示すことは、
刺しゅうミシンを売って教えるミシン屋として、
大切なことだと考えています。

先日も、大都市に住むお客さまからご相談がありました。
「売るときだけはおいしいことをいうけれど、
いざ《刺しゅうPRO を教えてほしい》と話をすると、
なんとなくはぐらかそうとする雰囲気の店が多い。
教えられないなら、なんでそんなものを売るんでしょう?」

きびしい問い、です。
「販売、修理、講習会、どこの店も手一杯なんです」
と、ミシン屋の側からの事情は、
もちろん当店もたいへんよくわかります。
うん、つらいほど、わかる。

でも、お客さまの立場からすると、
「すべてを教えてくれとは云わないけれど、
《最初の最初》くらいは教えてもらいたい」
「こまったときにはせめて相談に乗ってもらいたい」
それが切実な思い、ですよね。

ミシンによるフォトステッチは、
未知の部分が多い、まだまだ新しい世界ですから。
なおさら。

当店にくるご相談で増えているのは、
「刺しゅうを仕事にしてみたい」という方々から。

「刺しゅうで食べていきたい!」
と力の入っている方もいれば、
「セカンドビジネスとして楽しみながら!」
と夢を持っている方もいる。

住んでいるところの近くにミシン屋があればいい。
なくったって、
いま、ミシンはそれこそ通信販売で買える時代です。
でも「フォトステッチを本格的に!」と考えている方は、
「ミシン」が欲しいのではないのですよね。
「フォトステッチの方法」が知りたい。
そして、
「こまったときに相談にのってもらえる店」が。

写真刺しゅうをはじめるさいに知っておくと役に立つこと。
先々、刺しゅうデータを作っていく過程で、
技術的な相談ができること。

そうしたことができるミシン屋として、
当店に刺しゅうミシンの購入の相談が増えてきました。

宅配便でミシンを送って、
「はい、おしまい」なんてことはできません。
日本全国どこへでも、ミシンを納品にうかがいます。
刺しゅうミシンの使い方、整備のしかた、
そしてフォトステッチの方法を、
大隅ブラザーから、直接、勉強してください。

こまったことがあったら、
電話でメールで Skype で、FaceTime で対応しています。
一度や二度の講習会より、
いっけん手間のかかりそうなメールでのサポートが、
効率的なことがわかってきました。
画像や刺しゅうデータをやりとりできるし、
なにより個別に対応ができる。

時間をかけてやり取りされるメールは、
それ自体がオリジナルのテキストに育っていくのです。

……なんて、かたいことを語ってみました。

ほんとは、
今回のフォトステッチをおこなうために、
あらためて鈴木愛理さんをまじまじと眺め、
「なんとうつくしい人であることよ、と感嘆しました」
とだけ書きたかったんですけれど、
それはさすがにはずかしかったので(笑)。





オーダーした額がまだ届いていないので、
刺しゅう枠に取りつけたまま brother Innovis D400J にならべて。

刺しゅう、このくらいの大きさになると迫力がありますね。
このサイズをどんなふうに生かしていくか。
考えるだけでもわくわくしてきませんか?