刺しゅうPRO:写真から家紋データを



刺しゅうPRO NEXT で刺しゅうデータを作っています。

家紋です。
「向かい合う鶴」。




サービスサイズの写真がありまして、
「この感じで作ってほしい」という依頼です。
当店は刺しゅう屋さんではないのですが、
まあ、やむにやまれずこういう依頼を引き受けることも。

ところで、
「向かい合う鶴」とひとことで云いますが、
じつはいろんなバリエーションがあるんですね。
ネットで参考になりそうな画像を探してみましたが、
どれも微妙に雰囲気がちがう。
利用してもいいけれど修正にかえって時間がかかりそうです。

というわけで、
えいっ、
今回は、直接、写真から刺しゅうデータを起こしました。

手間をめいっぱい省くため、
今回も Photoshop にしっかり働いてもらいましたよ。
というか、
参考画像がこんな小さな写真しかないという場合、
Photoshop がなければお手上げでした。

ていねいにポイントを修正して刺しゅうデータを仕上げましょう。




brother PR1000e で試し縫い。
それから刺しゅうデータの修正を、という行程をくりかえします。

この行程を手を抜かないでおこなうことが、
地味ですが、うつくしい刺しゅうを作るコツ。
修正作業をくりかえすことで、
刺しゅうPRO の使い方にも慣れていきます。




銀糸が初回、金糸がデータ修正したもの。

比較しやすいよう、
いま流行の画像の切り貼りをして寄せてあります(笑)。

色のちがいもありますが、
どちらの輪郭がはっきりしているか。
一目瞭然、ですよね。

縫い角度に流れをつけているので、
金糸の光沢に厚みが生まれました。

ステッチしていない部分で輪郭線を表現する刺しゅうは、
エッジが立ってないとぼやけた絵になります。
輪郭がつぶれている部分はポイント編集で空間を広げる修正を。
空間を広げるだけではしゃきっとしないエッジもあるので、
これは「縫い角度」を変更することで対応します。
縫い縮みによるずれが出やすい場所をチェックして、
それを計算に入れた補正もおこないます。

気になる部分にいくつか手を入れて、
明日、あと1回試し縫いをおこなえば仕上がるかな。
ってところです。