PR1000eと刺しゅうPRO 講習でした



巨大な台風8号が近づいてきている本日は、
鹿児島県肝属郡錦江町にて、
brother PR1000e刺しゅうPRO NEXT の講習をおこないました。

さまざまな刺しゅう糸や素材をあつかう刺しゅうミシンの場合、
煩雑に調整するので、
気がつかないうちに、
糸調子が適切でないバランスになってしまうことも。

刺しゅうミシンを使うようになって半年を経たお客さま。
清掃や注油はもちろん大事ですが、
定期的に糸調子をチェック&リセットする習慣を作りましょう。
そんな話からはじめさせていただきました。

ミシンの糸調子。
刺しゅうの出来にも大きくかかわってきますし、
なにより、糸調子を知ることでミシン全体の調子もわかります。
定期健康診断のようなものですね。




お客さまのもとに新しい刺しゅう依頼もきているようなので、
本日は、
これまでの復習をかねた形で、
刺しゅうデータ作成を勉強していただきました。

お客さま。
オリジナルの刺しゅうデータを、
ずいぶんすらすら作れるようになってきました。

デザインによって、
毎回、新しい技法にチャレンジする必要があるかもしれません。
パズルを解いていくようです。
このへん、じつはとてもおもしろいところなんですが、
急ぎの仕事だと、
「そんな楽しんでる余裕なんてないよ〜」
ということも、まあ、あります。

企業でも個人でも、
刺しゅうでビジネス展開を考える場合、
データ作成から縫製まですべての工程の内製をまず思い描きます。
が、まったくの新規参入の場合、そうそう簡単にはいきません。
人材、時間、習得すべき技術……。
新しいことに割く余力をなかなか持てない場合も多い。

最初からすべて内製するのではなく、
とりあえず、
まずはデータ作成は外部に頼み、
縫製を自分たちでおこなえるところからスタートする。
そのあいまに刺しゅう技術、データ作成能力を高め、
徐々に内製比率を上げていく、というのが現実的な形です。

そのためにも、
「見本の刺しゅうデータくらい作りますよ」
「急ぎの仕事のときはぜひぜひ相談してください」
そう請け負える販売店とぜひおつき合いしてください。

「刺しゅうミシンは安く売ってあげるけど、
 縫製技術やデータ作成は他所に訊いてくださいね」
そういう販売店で売られた刺しゅうミシンが、
そして、活用されずにそのまま放置されていく……。
そんな悲しい事例の相談が、大隅ブラザーには多く寄せられます。

「大隅さんで買えばよかった」
そう云って相談していただけるのはたいへんうれしいのですが、
当店としては、
「まずは当店でご購入いただいたお客さまへのサポートを手厚くしたい」
そう考えています。
なので、そのぶん、
そうでない方からのお問い合わせやご相談に、
応じられない場合もあるのでした。
もうしわけないのですが、その点、ご容赦ください。

お客さまとのいちばんホットなやりとりが、
「値切る/値切られる」その一時だけ、という、
「勝負の世界」は、
疲れるだけでつまらないですし、
なにより双方にとっていいことがありませんので、
大隅ブラザーはとっくに降りてしまってます(笑)。

1円でも安いミシンを探されている方は、他所へ、どうぞ。

ご購入いただいてからがほんとうの勝負。
サポートを売りにしている、大隅ブラザーです。