今日の修理:brother LM700 ほか



セブンイレブンのホットコーヒーが、
よりおいしく感じられる季節になってきました。
近々、さらにおいしく改良されたものが飲めるようになるとのこと。
おお、これは期待!です。

鹿児島もすこーしずつ秋めいてきたせいか、
「そろそろ洋裁を再開してみようかな」という方が増えてきたのかも。
ミシン修理のお客さまが増えてきました。

本日のミシン修理は、
鹿児島県鹿屋市田淵町のお客さまのミシン。
brother LM700 です。

「使っていたら縫えなくなってしまいました〜」
とのこと。

糸を噛み込んだときにできたとおぼしき傷が、
内釜と外釜についてしまっています。

内釜は交換。
外釜は小さな傷なので研磨で対応しました。




天秤に糸がからまっています。
これでは糸がスムーズに送られません。

糸が切れまま、もしくは、針穴から抜けたまま、
ミシンを動かし続けてしまうと、
こういう感じにからまります。
学校の家庭科用のミシンでよくみられる症状ですね。




上糸調子皿にも糸が巻きついていました。

これでは糸調子皿がしっかり閉じない。
下糸調子(下糸が強くなる・布下で糸がからまる)の原因になります。
ここに糸くずが1本残っているだけで糸調子が取れなくなることもある。
要チェック、の箇所。




内部に、




サビがずいぶん出ていますね。

大切に使っている方でも、
ミシンの内部、こうなっていることがあります。

一年中湿気の多い日本のこと。
しかたがない面もありますが、
大隅ブラザーは「冬の結露」を疑っています。

押し入れや物置のなかというのは、
「機械」を片付けておくのに最悪の場所なのですが、
冬、窓ガラスがびっしょり濡れてしまう部屋や、
コンクリート打ちっぱなしの工房、
密閉度の高い新築のマンション、なんてのも、
ミシンにあまりよくないんじゃないかな。




糸切り機構の刃が悪くなっていたので、交換。

自動糸切りは便利ですが、
切れ味が悪くなると糸からまりの原因にもなるので、
「最近、糸切れが悪くなってる」と思ったら、
購入店で整備してもらうといいです。

ちなみに当店で購入していただいたミシンの場合、
このくらいの修理は無料で対応しちゃってます。
サービス、サービス!




こちらのミシンは、
鹿児島県鹿屋市浜田町のお客さまの家庭用ミシン。
JUKI Liza-100 です。

モーターは唸るけれども、ミシンがまったく動かない。
固着かな、と思いましたが、
針棒クランクに糸がびっしりからまっていました。

これもまた、
糸が切れまま、もしくは、針穴から抜けたまま、
動かし続けてしまったミシンで見られる症状。




こちらのミシンは、
鹿児島県鹿屋市上野町のお客さまの職業用ミシン。
brother Nouvelle Couture Special Ⅱです。

針と釜のタイミングがすこーしずれていたので、調整。
それだけで、小気味よい音で縫えるようになりました。