今日の修理:brother Innovis N80 ほか



今日の修理は、鹿児島県鹿屋市のお客さまのミシン。
brother Innovis N80 です。

作業ズボンの裾上げで使い続けていたとのこと。
針を折ったり曲げたりで、
内釜が傷だらけになっていたこともそうですが、
なんと、外釜、剣先が欠けてしまってます。

めったにあることじゃないんですけどね。
これは外釜を交換しましょう。
ユニットごと替えちゃうのが簡単なのですが、
修理費用を抑えるためにも、ここは外釜のみ交換で対応。

洋装店、業務で使うには、
もともとこのクラスのミシン、荷が重すぎる。

どんなミシンもそうですが、
固いものを縫うとき、
「針が貫通しない・ミシンがしっかり送らない」という理由で、
プーリー(ミシン本体の右側にある、回してミシンを動かすダイヤル)を使って、
無理やり縫い進めちゃう方がおられます。
あれ、ミシンに相当負担がかかりますので、ご注意を。

よく「格安ミシンを買ったら1日で壊れた」なんて話がありますが、
これが原因だったりすること多し。
「裾上げしかしないから安いミシンでいいのよ」
と、みなさんよくおっしゃいますが、
裾上げにこそ、しっかりしたミシンが必要なのです。

そうそう。
「雑巾しか縫わないから」という方もいますよね。
タオル地を縫うのも、
一般に思われている以上に低廉なミシンは苦手です。

購入を考えているミシンがどこまで縫えるか。
このへん試し縫いをして自分の目でチェックしてほしいところ。

販売員のことばを信じちゃダメですぞ(笑)。




こちらも鹿児島県鹿屋市のお客さまの職業用ミシン。
brother Nouvelle 300(ヌーベル 300)です。

糸調子皿を交換しました。

たまたま部品の在庫が切れてしまっていたのでメーカーに発注したら、
まちがって糸取りバネが届いて、悶絶。
修理完了が遅れてしまいました。
ごめんなさい。

そのぶん、しっかり点検・調整させていただきましたよ!