ScanNCut エンボス スターターキットを試してみました



brother から発売されて以来、
好評のカッティングマシン ScanNCut(スキャンカット)ですが、
先日「エンボススターターキット」なるのものが発売されましたので、
試してみましたよ。

コンピュータの画像編集ソフトなどで、
「エンボス加工」という効果があったりしますね。
素材に凹凸を加えることで立体的に見せる表現です。

ScanNCut は基本的にカッティングマシン。
「切る」道具なのですが、
カット用の刃を先端がボール状になったスタイラスに置き換えることで、
凹凸表現に活用してしまおうというわけ。

このスターターキットには、

★ 基本ツール
・スタイラス(エンボスツール)1.5mm 径と 3.0mm 径の2種類。
・エンボスツールホルダー
・ScanNCutCanvas 認証カード

★ 線エンボスツール
・エンボス用マット(305mm×241mm)
・メタルシート2種類(アルミ・銅)

★ 面エンボスツール
・テンプレートシート
・スキャニングサポートシート

が入っています。

エンボス加工には「線エンボス」と「面エンボス」があるのですが、

・線エンボス …… 薄い金属板
・面エンボス …… 紙

スキャンカットでは上記での使用が想定されています。
加工中に金属板が変形して ScanNCut を傷める危険性もありますもんね。
「金属板で面エンボスを」というのは基本的に考えられてないようなので、
ここ要注意!です。




まずは線エンボスを試してみましょう。

カッティングマットにエンボス用マットを貼ります。
金属板を受けるクッションの役目のために、
ふかふかやわらかい素材です。
そのぶん、貼るときにエアが入りやすい印象。
注意しながら載せましょう。




エンボスツール2種類と、エンボスツールホルダー。




エンボスツールホルダーに、エンボスツールをセットして。




通常のカッティング用の刃と入れ替えます。




エンボス用マットに同梱されていたブロンズ(銅)板を貼って、
エンボス開始!です。

ウェブサービス ScanNCutCanvas にアクセスして、
これまた同梱されている認証カードの番号を入力すると、
エンボス加工用のデータが使えるようになります。

同時に、ScanNCut 側でも
設定画面 > 拡張機能 でエンボス「キット認証」を ON にしておきます。
最初は、これ、OFF になっていますので。




おお、彫り込んでいますね。




手順的にはいつものカットと同じです。




きらりーん。

なるほど、こうして使うのね。




ちなみに、こちらは「面エンボス」を試したクラフト紙です。
きれいに紙に凹凸がついてますね!

ただ、面エンボスは、
事前にテンプレートシートをカットしたりスキャンさせたり、
めんどくさいとは云いませんが(笑)けっこう下準備がいるのよな。
初回だけとはいえ、
調整シートで ScanNCut 自体の校正を取る必要もある。

あと、黒い紙にいきなり面エンボスをかけようとすると、
スキャンできなくて作業が止まります。
これは、
「いったん明るい色の紙でスキャンさせてから黒い紙に置き換える」
という手順で対応しましょう。

あと、
世界中で販売されている機器のオプション品だからなのですが、
8ヶ国語のバージョンが同時に印刷された説明書が、
なんというか、ええと、じつに見づらい(笑)。

コストを考えなくてはならないメーカーさんの事情は想像できますが、
これは改善してほしいなと思います。
うむ。



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