今日の修理 LICIA MORE





今日の修理は、brother LICIA MORE。
「どう調整しても下糸が強くなってしまいます」との話。
見ると、上糸のテンションがまったくかからない状態に。

糸調子皿(わたしは「シンバル」と呼んでいます)に、
糸くずでもひっかかっているのかな。
軽い気持ちで修理に取り組んだところ、
じつは、こいつがなかなか重症でした。

糸調子調整バネが、しっかり効いていません。
それは、まあ、分解して調整すればいいのですが、
「液晶の表示がぬい目ダイヤルに追随しない」とか、
「モーターベルトがゆるゆるにゆるんでいる」とか、
「電源ケーブルが断線していて、巻き取り機もへたっている」
などなど、点検すればするほど見つかる故障箇所。

そうした不具合にひとつひとつ対応していると、
「持ち主の方は、工夫しながら使ってたんだろうな」と、
その苦労がしのばれます。
そして、満身創痍でがんばってきたミシンにも、
「おつかれさま。でも、これからもまだまだがんばってくれよ」
そう声をかけたくなりました。