ミシン:修理に出す前に!



最近「目が疲れるなあ」と感じています。

老化……ではないと思いたいのですが、ま、そうかも。
文庫本を読むていどなら不便はないのですが、
ミシンの修理で、
「針穴に糸通しフックがきちんと入るかどうかチェックする」
なんて作業のときには、たいへん、こまる。
ルーペを使いながら、ミシンを覗き込んでいます。

というわけで、こんなものを試してみようかと。

遠近両用ピンホールメガネ。

「レンズなしでピントピッタリ!」
「ピンホールの原理で、近視の方、遠視の方にもよく見えます」
とあります。
たしかに「だまされた」と思ってメガネを外し、
これをつけてみると、
裸眼のときより周囲がはっきり見えます。
乱視の強いわたしにも効果があるわけです。

もっとも、これ、常用するのではなく、
目が疲れたとき、休ませたいときに、
一日数分、装着して、
眼球体操(眼球をぐりぐり動かす、遠くを見る)をするためのもの。
続けることで、視力回復する人もいるのだとか。

某 Amazon で 710 円也。

半信半疑、いや5%くらいしか信じていませんが、
おもしろいので半年くらい試してみようかと。

万が一、効果があったらまた報告しますね〜。

     *     *     *     *

さて、昨日の「ミシン:準備のワンポイント!」に続いて、
「ミシンが不調になってしまった!」ときのチェックポイントです。



1. 糸調子がうまくとれない

   ・上糸のかけかた、
    下糸のセットの仕方がまちがっているのかも。
    →ミシン:準備のワンポイント!をチェックしてみてください。



2. 布の裏側で糸がぐちゃぐちゃになる

   ・上糸が糸調子皿に入っていますか。
    →ミシン:準備のワンポイント!をチェックしてみてください。
   ・上糸調子ダイヤルが「0」になっていませんか。
   ・押さえレバーを上げたまま縫っていませんか。



3. 布地にしわがなく、布の表側に下糸が引き出される

   ・ボビンのセットの向きは合っていますか。
    ミシン:準備のワンポイント!をチェックしてみてください。
   ・内釜の切り溝に糸が通っていますか。



4. 上糸がからむ、上糸が切れる

   ・上糸が天秤にかかっていますか。
   ・糸がらみした糸くずが残っていませんか。



5. 下糸をすくわない(目とび)する

   ・針は正しく取りつけられていますか。
   ・針が曲がっていませんか。
   ・布地に合った針を使用していますか。



6. 針が折れる

   ・針は正しく取りつけられていますか。
   ・厚地に対して細い針を使っていませんか。
   ・縫い模様に対して使用している押さえは合っていますか。



7. 布を送らない

   ・ドロップフィールドレバーが、
    「送り歯を下げる」位置になっていませんか。
   ・縫い目の長さが「0」になっていませんか。



8. スタートボタンを押してもミシンが動かない

   ・糸巻き軸が下糸巻き状態になっていませんか。
   ・押さえレバーが上がったままになっていませんか。
   ・ふっとコントローラーを使用していませんか。



9. 下糸巻きができない

   ・糸コマは正しくセットされていますか。
    ミシン:準備のワンポイント!をチェックしてみてください。



大隅ブラザーが受ける、
「縫えなくなった〜」というお客さまからの連絡で、
いちばん多いのは、
「2. 布の裏側で糸がぐちゃぐちゃになる」でしょうか。

布の「下」で糸がどわーっと固まってしまう場合、
「上糸」が悪いのです。

いったん上糸を「完全に」ミシンから抜いて、
こころを落ち着けて上糸かけをしなおしてみる。
それだけで、このトラブルはたいてい、解消です。

「完全に」というところが、ポイント。
ズルをして、
針や天秤まわりだけ「ちょちょっと糸を外す」ではダメですよ(笑)。
イチからきっちり上糸がけをしなおす。
ここ、大切なポイントです。

     *     *     *     *

奈良県磯城郡のお客さま。
「刺しゅうPRO NEXT」届いたとのご連絡、
ありがとうございました。
大隅ブラザーは小さな小さなミシン屋ですが、
「大手や量販店にはできないこと」をこころがけていたいと思います。
こちらこそ、これからも、また、
よろしくお願いいたしますね!