brother Teddy 30 を納品してきました



昨夜から降りはじめた雨が、桜島の降灰を流してくれます。
薔薇もつややかに輝いてますよ。

今日は、肝属郡肝付町のお客さまのご自宅に、
brother Teddy 30 を納品にうかがいました。

「たまに、
 ただ直線が縫えるだけのミシンを手元においておきたいので」
と選んでいただいたミシンです。

これまで使われていた brother LAINAGE は、
修理して娘さんに使っていただくことになりました。
メンテナンスのため、こちらはおあずかりして帰ります。

ずっと以前、この brother LAINAGE を購入した際、
そのお店の担当者は、
「こんど、使い方を教えにきますね」といったまま、
なんの連絡もしてくれなかったそうです。
手探りで使い方をおぼえたものの、
きれいに縫えなくなって連絡すると、
ろくに点検もせず「買い替えたほうがいいですよ」と云われたのだとか。
そのときはさすがにメーカーに苦情の電話をしたのだそう。
ムリもない。

「昔の話だ」とはいえないのが残念です。
似たような話、いまでもお客さまからお聞きすることがあります。
かつて「ひどいミシン屋」にあたってしまったことで、
不快な思い出をいまもなお引きずっておられる方も少なくない。
だからこれは、現在進行形の話です。

     *     *     *




暮しの手帖別冊 季節の手芸 2012年 05月号が届きました。

[目次]
第1章 今日も一針一針
アルファベットと数字で、小さな刺しゅう
(制作・指導 大塚あや子)
エプロンの研究と実践
第2章 さわやかに、かろやかに
夢のワンピース
(制作・指導 木原悳子)
浴衣地で作る、夏の室内着
(協力 渡辺一枝)
第3章 わたしのひととき
ミシン入門
(制作・指導 ホームスパン)
やさしい刺しゅう図案集
(制作・指導 下田直子)
足元をあたためるルームブーツ
(制作・指導 青木恵理子)
第4章 あたたかい支度を
アラン諸島のフィッシャーマンズ・セーター
(制作・指導 小瀬千枝)
たのしい連続編み
(制作・指導 今泉史子)
編み込みミトンとレッグウォーマー
(制作・指導 三國万里子)
5日間でできるテディベア
(制作・指導 粕谷育代)
編集者の手帖

※この本は、『暮しの手帖』2007年27号から2011年55号に掲載した手芸の記事の中からよりぬいて、加筆修正したものです。

「落ち穂拾い、夏」など、
ミレーの絵画から気持ちよく動けるエプロンを考える。
おお、いかにも「暮しの手帖」テイストです。
読んで眺めてたのしいのはもちろん、
しっかり実用的であるところが「暮しの手帖」っぽい。
すてきな一冊です。

「ミシン入門」という記事もまた、わかりやすい。

「ミシンを買ってみたいんだけど、どうしたらいいのかわからない」
そういう方は、ぜひ一読を!

ネットで検索すればいくらでも「情報」は手にはいる。
でも、かえって混乱したり惑わされてしまう人も多いんです。
どこで仕入れたのかずいぶん偏向した知識を仕入れて、
議論を挑んでくるお客さまとか。
いますよね(笑)。

ミシン初心者でソーングも苦手、という人こそ、多少価格が高くても糸かけや糸調子などを自動でやってくれる使い勝手のよいミシンを選びましょう。(中略)ミシンに慣れている人は、機能に制限のある安いミシンでも使いこなせますが、初心者には手動の機能が多いほど作業の負担になり、何か不具合があったらそこでいやになってしまいます。(中略)買って終わりではなく、ミシン講習会を催したり定期的に調子を見てくれるなど、「使えるようになる」ためのフォローをしてくれるところで買い、説明書をきちんと読んで使いましょう。

「自分にはどんなミシンが必要なんだろう」という、
内なる「問い」に対しては、
このくらいシンプルな「答え」でいいのです。

あとは「いい雰囲気」のお店で購入すること。

この場合の「いい」は「自分と相性の悪くなさそうな」という感じ。
数値や口コミではあらわれにくい部分を、
自分のアンテナでぴぴぴっと感じるお店。

とまあ、
これは抽象的なようでじつは具体的なアドバイス、なのです。