刺しゅうPRO:フォトステッチ 生まれてすぐのかわいさを




今日の刺しゅうは、生まれてすぐのかわいさを。

サイズ:270mm×175mm
148,958針(37色)
ミシン:brother Innovis(イノヴィス)5000 ローラ アシュレイ モデル
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno





ミシンご購入のお客さまに写真刺しゅうを作ってプレゼント!
で作らせていただいたフォトステッチです。





これが元とさせていただいた写真。
かわいいですね!

ただ、フォトステッチの経験がある方だと、
「むむむむむ」と唸ってしまうかも(笑)。

この写真をそのまま刺しゅう PRO に通してしまうと、
想像以上に「黒い」ミシン刺しゅうになってしまうからです。

写真はこうして眺めるぶんには問題ないようにみえます。
「これは人の顔だな」
とか、
「赤ちゃん、かわいい!」
と脳内で変換してみているので、
室内で撮られた暗さがわかりにくくなってるんですね。
コンピュータや携帯電話のディスプレイは「発光」しているので、
正確な明暗、さらにわかりにくくなります。

刺しゅう PRO はそのへん正しく冷静に(もしくは冷淡に)、
明暗を処理しているだけなのです。

でも、フォトステッチをはじめたばかりの人が、
「やる気」を失ってしまうのは、じつはココだったりします。

「なあんだ、刺しゅう PRO ってたいしたことないんだねえ」
と思われてしまうこともありますし、
「写真刺しゅうはむずかしいから素人は手を出しちゃダメ」
なんて、
ほかの人をおどしはじめる人もいたりする(笑)。

フォトステッチ、ということで考えるなら、
刺しゅうミシンは「画材」と考えるべきかもしれません。
どんなに高価な絵の具や筆やカンバスをそろえたからといって、
いきなりいい絵は描けないもんです。
いい先生に教えてもらったり画法の本を読み込んだり、
さまざまですが、
なにより、自分の下手さを愛しながら実際に描いてみる。
それがとても大事ですよね。

でも、
ちびちびと描き続けていればその人に合った形でかならず上達する。
それもまた本当のことなんです。

     *     *     *

このフォトステッチの「暗さ」に関しては、
元画像そのものの明るさやコントラストを調整することで対応できます。
と同時に、

刺しゅうPRO 8 よくあるご質問(Q&A)

フォトステッチの結果が思ったような色になりません。
またはフォトステッチの結果が暗くなります。


上記で回答されていることは、
刺しゅうPRO NEXT でも有効です。

・「背景を切り取る」ことで顔に暗い色が入り込むのをふせぐ。

あるいは、

・「背景の色味を減らす」ことで顔に使われる階調(糸色の種類)を多く残す。

ちなみに今回の刺しゅうでは、
もうひとつ「技」を使ってみました。
わかります?

・「背景をすこし暗くする」ことで相対的に顔が明るく見えるようにする。

人の目の特性を逆に利用しちゃうわけ。
どんな場合にでも使えるテクニックではないですが、
使い方によっては、かなり効きます。

今回、それがうまくいっているかどうかは……みなさんの判断を(笑)。







フォトステッチはもちろん!
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