刺しゅう PRO:デザインセンターでロゴを作る



台湾から帰国(って言葉、かっこいいね!)していちばん最初の仕事が、
ロゴ刺しゅうの作成です。
おお、じつにいいタイミング。

いや、修理しなければならないミシンもたくさんあるのですけどね。

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ところで、
たとえば上のようなシンプルなロゴを作るとき、
刺しゅう PRO ではいろんな方法でデータを作成できます。

 ・オートパンチで作る。
 ・マニュアルパンチで作る。
 ・デザインセンターで作る。

「オートパンチ」は簡単だけど、
かっちりした刺しゅうには向かないこともある。
細部が変形したりつぶれてしまうこともあるので、
文字が主体のロゴだとうまく決まらないこともあります。

「マニュアルパンチ」は万能です。
しかし、作業には「慣れ」が必要かもしれません。
凝りに凝ったデータを作ることもできますが、
そのぶん敷居が高い感じもします。

「デザインセンター」、
これは、大隅ブラザーが多用している方法です。
ロゴの画像を持参されるお客さまに、
「できるだけ早く作って!」
と依頼されるときなど(笑)たいへん重宝する方法です。
手軽にきれいにできる。

「だれもがそうだ」というわけではないのですが、
画像処理のソフトをお持ちの方なら、
とくにそう感じてもらえるのではと思うのですよね。

デザインセンターでの作業のキモは、
「抽出した輪郭線データをしっかりチェックする!」こと。

位置のおかしいポイントは修正し、
不要なポイントはどんどん削除する。

シンプルでエッジのきいたデータにすることで、
出来上がりがとってもよくなるのです。
これが。

輪郭線データの操作そのものがとてもシンプル。
とっつきやすいので、
やったことがない方には、ぜひお勧めしたいな。

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台湾で、たくさんのすばらしい刺しゅうに触れてきました。

刺しゅうというのは、総合芸術なんですね。
額装された大作。
ワンポイントで入れられた花模様。
そして、ネーム刺しゅうに至るまで。

ミシンのこと、縫製のこと、
ひとつひとつ知識を積み上げていくこと。

そしてなにより、細部を大切にすること。

たくさんの作品から、たくさんの方から、
今回、そうしたことをあらためて学ばせてもらった気がします。