今日の修理:SINGER MERRITT Qt-105



今日の修理は、鹿屋市田崎町のお客さまのミシン。
SINGER MERRITT Qt-105 です。

縫えなくなって某ミシン屋に持っていったところ、
「これは修理不可能。買い替えなさい」
と一瞥でそう診断されたとのこと。
「しかたないかも」と思っていたところ、
ご友人の方から、
「そのまえにいちど大隅ブラザーに見てもらったら?」
と助言されて、今回、持ち込んでいただいたそうです。

ふふふ。
これは「燃える」シチュエーションではないですか!(笑)

実際は、
・ボビンケースにボビンがたまたま逆に入っていた。
・上糸調整皿に糸がきちんと通っていなかった。
ただそれだけのことでした。

糸をかけ直しただけで、元通り。
不可能どころか修理の必要すらなかったよ?

購入以来、点検清掃していないということなので、
これを機会に、清掃と注油をさせていただきました。

長く愛用しているそうで、
けっして頑強なミシンではないのですが、
「ていねいに使われているなあ」という雰囲気、
ミシンを調整しながらも感じました。

これからも大切に使っていってくださいね。
なにかあったら、すぐ連絡を!




こちらは、鹿屋市寿町のお客さまのミシン。
SINGER MERRIT ELECTRON 6000 です。

「糸がぷつぷつ切れる」と持ち込んでいただきました。

上糸調整皿の開閉は布押さえの上下と連動しているのですが、
これが動かない。
固着もありましたが、連結しているボルトが外れてなくなっている。
上糸調整皿が、強い位置で閉まったままになっている。
これでは縫うことができません。
ミシンを分解して修理させていただきました。

ちなみに「糸がぷつぷつ切れる」のは、
古い糸を使っていたため。

昔の糸を使うときは、
ミシンにセットする前に両手で引っ張ってみましょう。
簡単に切れちゃう糸は、ミシンに使わないように!