刺しゅうPRO:フォトステッチ ハン・ヒョジュさん





今日の刺しゅうは、ハン・ヒョジュさん。

サイズ:315mm×198mm
220,441針(34色)
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno





お待たせいたしました(笑)。

韓流ドラマや映画で大活躍のハン・ヒョジュさんで、
フォトステッチしてみました。

油絵風の厚く塗り込まれた感じが、
刺しゅうPRO のフォトステッチらしい表現になりました。
後れ毛の感じとか、うまく出ていると思いませんか。
背景もきれいに仕上がりました。
(画像をクリックして拡大表示させてみてください)

この画像より刺しゅう実物のほうがきれいかも。

作るならそういう作品を、と思っているので、
また一歩、自分が成長した気がします(笑)。

ほほのあたりの陰影が、若干、強く出てしまいました。
刺しゅうPRO の写真刺しゅうでよく経験する現象です。
プレビュー画面で見るよりコントラストが強く出る。

「思っていた出来と、ちがうじゃん!」
大きな作品でこの現象が続くと、なかなかつらいものがありません?
「フォトステッチはむずかしすぎる」
ついそう考えてしまったり……しますよね?(笑)

うんうん。
わかります、わかります。

このままのテイストも好きなんですけど、
これを修正するならば、ふたつ、方法があります。

・元画像そのものを修正する。
・刺しゅうPRO が指定してる糸色を、別の糸色で刺しゅうする。

ひとつめは、よくおこなわれる方法です。
全体のバランスを見ながら、画像処理をすることができる。

ふたつめは、簡単そうで意外とむずかしい。
糸色の変更具合で、全体のバランスがかえって崩れることがあります。
単純に「この色はこの色に置き換えればいい」という法則がありません。
刺しゅうごとに考えなければならない。
経験と勘も必要です。

置き換えるなら「同系色の色」で「1、2色だけ最低限」変えてみる。
というのがいいと思います。

今回は、
・全体的な雰囲気は悪くないのでそのままにしたい。
・ほほあたりの陰影の強さだけをおさえてみたい。
というわけで「糸の置き換え」で作り直してみましょう。




どうでしょう?

843 → 307
165 → 077

と、茶系の肌色をピンク系の肌色に、
2色を置き換える以外は、まったく同じ条件で刺しゅうしました。

34色のなかの2色を変えただけでずいぶん印象が変わりますね。
うまくいってるかどうか?
感想は、ぜひ、こっそり教えてください(笑)。

とりあえず今回はこれを完成品として、
来月、鹿児島市内で開催される刺しゅうビジネス提案会に持っていきます。
会場で、実物をご覧ください。
ぜひ!

     *     *     *

元画像がいいとラクですね。
とはいえ、Photoshop で隠し味をいれることで、
こうして調子の整った刺しゅうになります。

よく「Photoshop なしで画像編集できませんか?」と質問されます。
一般の方からはそれほどでもない。
ミシン業界の方から、たいへん多く訊かれます(笑)。

刺しゅうPRO 単体でも、
コントラストや明るさを調整することは可能です。
でも、かゆいところに手が届かない。
欲しい色味にもっていくことが、とてもむずかしいのです。

刺しゅうPRO だけでフォトステッチ作品をばんばん作っておられる方がいます。
が、じつはそのほうがよっぽど難易度が高いのです。

だから、画像編集ソフト。

Mac OS X 標準搭載の「プレビュー」なら、
かなりのことができるようになってます。
フォトステッチの下ごしらえを、
これだけでおこなっている人がいてもおかしくない。

Windows 標準搭載の「ペイント」でもできないことはない。
ないと思いますけど、
かえってとてつもないテクニックが必要だと思います。
わたしにはムリだ(笑)。

Photoshop でやっちゃうほうがラクなんです。

画像編集は Photoshop で。
刺しゅうPRO は刺しゅうデータ変換のためだけに使う。

そう割り切って使っていくほうが、
「こういう画像は刺しゅうPRO に向いている/向いていない」
「どこをどう補正すれば、刺しゅうデータとして持っていけるか」
判断と決断と、いい結果を、導きだせるようになるはずです。







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