刺しゅうPRO:フォトステッチ 敬老の日のプレゼント



今日の刺しゅうは、敬老の日のプレゼント。

サイズ:230mm×180mm
153,613針(29色)
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno





「敬老の日」にプレゼントしたいんです。
お客さまからのご依頼で刺しゅうさせていただきました。

このくらいのサイズのフォトステッチでは、
ならんだふたりの表情を「写真」っぽく表現するのは、
とってもむずかしいですよね。
データを作るのに苦労しますし時間もかかる。
しかもそれがなかなか報われない(笑)。

糸の太さや走りピッチという制約もあります。
細緻な表現をめざすなら、
1ミリでも大きな刺しゅうを作る方向で考えるのがいいのです。

でも、
フォトステッチって「写真っぽいことが目標」じゃないですよね。

仲のよいご夫婦のほほえましい感じを、
可能なら「写真以上」に表現したい。
そのためには、
油絵風、水彩画風、色鉛筆画風、なんでもいいんですが、
「手書きのタッチ」が感じられる刺しゅうがいいんじゃないか。
そんなふうに思います。

刺しゅうPRO NEXT とにらめっこしながら、
おあずかりした写真を横に、
「絵のうまいお孫さんが、
 おじいちゃんおばあちゃんのために、
 一所懸命、絵筆をふるっている」
そんなイメージで画像をレタッチ、刺しゅうデータにしてみました。

大隅ブラザーの刺しゅうとしては、
めずらしく背景が白っぽい(笑)。
これは元の写真がスタジオ撮影だから。
しかし、背景が明るいと顔色が暗く感じてしまいます。
かといって背景の色を大胆にいじってしまうのは、
あんまり好きじゃありません。
元の写真の雰囲気は可能なかぎり残したい。
そのため、
服や髪の黒い部分は掘り起こさずに、
元の写真に合わせて黒を黒でステッチしてます。

明暗のバランスを取ることで全体が引き締まってる、はず(笑)。

ほかとはちがう贈り物。
刺しゅうミシンをお持ちの方は、
ぜひチャレンジしてみてください。

刺しゅうミシンをお持ちでない方は、
当店が代行してお作りします。
ただいま注文が殺到しているので「3ヶ月待ち」となりますが、
そのへんご容赦いただければ……。

     *     *     *

人物のフォトステッチのとき、
「背景は刺しゅうしない」という方、けっこういらっしゃいます。

「時間がかかるし糸がもったいないから」

まあまあ、そうおっしゃらずに(笑)。
可能なら背景ごとそのまま刺しゅうしてみてください。

「人物の輪郭をきれいに切り出すことが、むずかしい」
ということ以上に、
背景と人物の狭間のぼやぼや〜っとした滲みぐあいが、
フォトステッチの味だったりするのです。

そのおいしいところをわざわざ捨てる手はないのになあ。
なんて思うんですけどね。







フォトステッチはもちろん!
ミシンで刺しゅう、一緒に楽しんでみませんか。
「刺しゅうPRO NEXT」も、大隅ブラザーでお買い求めいただけます。
刺しゅう技術のサポートはもとより、
大隅ブラザーならアフターフォローも万全!です!

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