刺しゅうPRO:文字詰めで印象を上げましょう




春のこの時期、
新入園・新入学もあり、
お子さんやお孫さんのものを、
縫ったり刺しゅうする機会が増えます。

刺しゅうPRO があれば、
さくさくと入力して刺しゅうデータを作ることができます。
刺しゅうミシンにデータを送れば、
あとはミシンがきれいに刺しゅうしてくれる。

ところで、
お客さまにお願いされて、
かわりに名入れの刺しゅうデータを作ることがあるのですが、
「あれ、大隅さんにお願いすると、
 わたしが作ったのよりなんかきれい。
 おんなじ字なのに刺しゅうPRO なのに、
 どうして感じがちがうの?」
といわれることがあります。

使っているミシンがちがうから?
いえいえ、そうではなくて、
じつは「文字詰め」をしているかどうか、なのです。

上の画像、
上のおふたりの名前は、
刺しゅうPRO NEXTに入力した初期の状態。
下のおふたりの名前は、
字と字のあいだを詰めてあります。

さあ、どちらが「ぱっとわかる」でしょうか。

くらべてみればわかりますが、
上の文字組はちょっと間延びして見えますね。
下の文字組のほうが、
(今回、ちょっと詰めすぎてるかもしれませんが)
いちどに目に入る。

こうした字間の調整は、
印刷物などではふつうにおこなわれています。
刺しゅうでも、ぜひ、気にしてみてください。
文字と文字のあいだを詰める。
このちょっとしたひと手間が、
刺しゅうの雰囲気を大きく左右します。

なお、
この字詰めのコツは「ひと文字ずつ」調整すること。
どんな文字と隣り合っているかで、
字詰めの量は変わってきます。

初期設定のままだと、
「かんの」は「みほ」にくらべて開いて見えますし、
「さかい」は「まさと」よりも詰まって見える。
この「バラバラ感」が「なーんか整ってない感」の原因です。

なので、
ひと文字ずつ位置を考えていくほうが、
めんどくさいようでじつはバランスが取りやすい。
自分の感覚を信じて調整してみましょう。

     *     *     *

鹿屋市西原町のお客さま。
このたびは brother Innovis D400J をお買い求めいただき、
ありがとうございます。
お仕事もひと段落ついたし、
お孫さんのためにたくさんミシンを動かしたい!
刺しゅうもいっぱい入れてあげたいな、ということで、
決めていただきました。
使いやすいミシンなので、
いろんなものどんどん作ってあげてください。
長いおつきあい、これからもよろしくお願いいたしますね。