刺しゅうPRO:フォトステッチ お客さまのお孫さん




今回の刺しゅうは、お客さまのお孫さん。

サイズ:190mm×240mm
151,613針(49色)
ミシン:brother PR1000e
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno





ひさしぶりに、できました〜。

最近は、
大きなフォトステッチを手がけることが多いのですが、
こういう枠ひとつでできる刺しゅうも、いいなあ。

大きさを追求するのもおもしろいのですが、
より縫製時間がかかりますよね。
完成まで時間がかかる。
このくらいの大きさの刺しゅうでクオリティーを追求する。
そのほうが勉強できたりします。

やりなおしという状況になっても、
決断できるということが大きいのです。

大きな刺しゅうばかり作っていると、
作り直しなんてしたくないでしょ?
ついつい「このくらいで、ま、いっか」となる。

でもほんとうに経験が積めるのは、
家庭用ミシンの(最大枠サイズだけれども)大きさで、
おなじ素材をちがう設定でどんどん縫い試ししてみること。
この設定だとこんな感じに仕上がるんだ。
そういうことを身体感覚的におぼえるほうが、
のちのち役に立つのです。

とくに、
「仕事」にフォトステッチを活用してみたい、
と思っている方には、
迂遠なようでそのほうがだんぜん近道!

といっても、
こういう話はなかなか伝わらないのですけれど。

ちなみに、
この刺しゅうがやわらかく階調ゆたかに表現できているのは、
元となる写真が「子供専門写真館」で撮影されたものだから。

いい写真であるからこそ、いい刺しゅうが作れます。
素材の吟味がいちばん大切。
その判断もまた経験を重ねることで身につけていきましょう。

以上、
当店で勉強して「いつかはプロに」を目指しているお客さま方々と、
その予備軍のみなさんへの、
スペシャルメッセージ、でした。





額装してみました。
写真とはまたちがうあたたかさがあります。

この刺しゅうは、
さあどんなふうに飾られることになるのかな。