ボーダー枠で刺しゅうをつなげて



今日は、
リナシティかのや(鹿屋市市民交流センター)研修室1にて、
ブラザーカレッジ エンブロイダリーコース 第4回目をおこないました。

ボーダー枠を使って、
刺しゅうをつなげていく手法を勉強しながら、
エプロンを作る講座です。




brother の刺しゅうミシン用ボーダー枠というのは、
こんなパッケージで販売されています。
brother Innovis 4000、5000 ローラ アシュレイ モデル、
そして VF1 で使えるオプションパーツ。

これとはちがいますが、
刺しゅう専用ミシン brother PR シリーズで使うボーダー枠、
というのもあります。




本体は、こんな感じ。

刺しゅう機に取り付ける部分は、
当然、ほかの刺しゅう枠と同様ですが、
枠形状がちがいますね。

上下の枠に布をはさんで、
ぎゅぎゅぎゅっとしめつけて固定する、
というのが刺しゅう枠の一般的なイメージ。

このボーダー枠は、
布を「ぱちんぱちん」とはさんで、
あっというまに固定することができます。




こんなふうに、
布を傷つけずとにかく簡単に固定することができるので、
刺しゅう模様をくりかえしつなげていくのに最適です。
簡易にワンポイントを入れるのにも、便利。

反面、頑強に固定できないので、
たとえばフォトステッチなんかには向いていません。
また、枠の形状的に「布端」に入れるのは得意ですが、
大きな布の中央で使うことはできなかったりします。

それでも、
たいへん便利な刺しゅう枠であることにかわりはない。
いちど使うとやみつきになります。




下の模様が、
ボーダー枠を使って模様をつなげた刺しゅうです。

標準の枠でもこのように模様をくりかえすことはもちろん可能。
ですが、
ボーダー枠を使うと、
・枠の張り替えがとにかくラク。
・模様をつなぐサポート機能がミシンに追加されるので、
つなげる作業がとってもラク。
なんです。




エプロンに仕立てると、こんな感じになりました。




こんな感じ。




こんな感じにも。

ボーダー刺しゅうの上下には、
ミシンの内蔵模様や2本針を使ってのステッチを入れています。

今回も、
受講生のみなさんに、
ミシン刺しゅうの楽しさを、
たっぷり味わっていただく講座になりました。

     *     *     *

講座は「時間内で仕上げる」ために、
即興性が要求されます。

じっくり考えて自分好みの刺しゅう模様を探して、
配色・配置を考えて……なんてやってたら終わりません。
瞬間瞬間の思いつきですべてを決断していかなければならない。

理性よりも本能を働かせる感じ。

そんな感じで、自我より「流れ」を優先していくと、
みなさん「意外な発見」というのをされます。
「あれ、わたし、もしかしてこういう模様、好きかも」
「生まれてはじめてこんな配色を試してみました」

そこには、
批評精神なんてよけいなものはなくて、
自分の作品をまるごと受け入れるよろこびがあります。

何日も時間をかけて作品を形にする講座もいい。
けれど、
即興性に身を浸す講座には、
火花が飛び散るようなひらめきの瞬間がそこかしこに。

裏方から眺めていても、
それは、ちょっと感動するような光景です。