今日の修理:MacBook Pro 内蔵HDDをSSDに換装する



いや、修理ではないのですが。
というか、ミシンの話題でもないのですが。

大隅ブラザーは以前から、
1年に1回、MacBook Pro 内蔵のHDDを交換しています。

どこへいくにも持ち歩いている MacBook Pro 15-inch Mid 2012。
ていねいにあつかっているつもりですが、
持ち運びが多いと、
やはり故障したりトラブルに見舞われるケースも増える。
外装に傷がつくのはしかたないとしても、
いつしかHDDがダメになっちゃいます。

不具合が出てから対応しても、
たいていの場合、手おくれだったり、
対処にとてつもない時間がかかってしまうことになる。

で、そういうときにかぎって、
急ぎの仕事が入ったりするんですよね。

なので、
日々、しっかりバックアップをとっておくこと。
調子が悪くなる前にHDDを交換しておくこと。
それが習い性になっています。

今回は、
購入時の内蔵500GBのHDDを、
1TBくらいのものと交換しようと考えていました。
が、最近、SSDという言葉を耳にすることが増えてきました。

・シークタイムがないためランダムアクセス性能に優れる
・物理的な稼動箇所がないため省電力、動作音がしないので静か
・同じ理由でHDDよりはるかに振動・衝撃に強い
     (Wikipedia「ソリッドステートドライブ」より)

まさにノートタイプコンピュータのための記憶装置!
価格はHDDにくらべると高いですが、
ずいぶんこなれてきたと思います。

というわけで、
今回はCrucial M500 960GBに換装してみることにしました。




optionキーを押しながらMacBook Proを起動して、
起動ディスクに「Recovery HD」を選びます。

ディスクユーティリティ.appの「復元」機能を使って、
外付けポータブルHDDに、
起動ディスクをまるごとコピーしちゃいます。

USB3.0で、3時間。
あ、ちなみに環境はOS X 10.8.3ですよ。




Crucial M500 960GBです。
記憶容量は可能なかぎり大きいものを。




MacBook Proをひっくりかえして、
10本のネジを外すだけで、




こんなぐあいに内部にアクセスできます。
うつくしい。

内部の精緻なたたずまいを、しばし、堪能。

エアブローやブラシを使って、
内部にたまったほこりをとりのぞいてあげます。
これはミシンもおなじですね。

とくに冷却ファンまわりはしっかりと。




左が内蔵されていた500GBのHDD 。
右が今回交換するCrucial M500 960GB 。




こんなぐあいに、あっさり交換。

Crucial M500 960GBは、
内蔵されていたHDDよりも薄いので、
付属していたスペーサーを上面に貼っておきます。
下面に貼るとMacBook Proにしっかり収まらないので、注意。




あとは、MacBook Proを組み上げてしまえばOK。
実際の分解作業は15分ていど?
あっというまです。

MacBook Proに外付けポータブルHDDをつないで、
ふたたびoptionキーを押しながらMacBook Proを起動します。
起動ディスクに「Recovery HD」を選んで、
ディスクユーティリティ.appでCrucial M500 960GBをフォーマット。
そののち、
「復元」機能を使って、
今度は外付けポータブルHDDから、
Crucial M500 960GBにシステムをまるごと「復元」します。

この段階でSSDの速さを体感。
さきほど3時間かかったコピーが今回は2時間で完了します。

おつかれさまでした。




さて。

MacBook Pro を起動してみると、たしかに速い。
体感で1/3の速度で起動しています。
起動したあとも、すべての操作がきびきび速い。
思わず笑みがこぼれます。

しかし、
こんなの体験してしまうと、
もうHDDのコンピュータにさわれなくなりそう。
やばい。

MacBook Airの評判がいいの、わかるね。

体感が良ければいいので細かい数値は気にしません。
が、Blackmagic Disk Speed Testなんてので計測してみると、
HDDのときにくらべて、
読み込み速度が7倍近く速いという値が。

ほんとかいなとも思いますが、
たしかに、実際、ちょー速い。
Windows 8 on VMware Fusion の立ち上がりには、感動!
刺しゅうPRO NEXT がより快適に使えるようになりました。




ちなみに、
Apple純正のSSDでない場合、
TRIMコマンドという機能が働きません。
これはTrim Enablerというアプリケーションを使って、
ONにしておきます。

というわけで、
SSDに換装したMacBook Proで、
このウェブログを更新しているわけですが、
いまのところとくに不具合などもなく。

処理が速いこともすてきですが、
なにより静音、
なによりMacBook Proが熱くならないのが、
想像以上に、いい。
夏は、これ、けっこう大きな問題だったのです。

さあ、
コンピュータが快適になりました。
これから仕事をばんばん片付けていきましょう。