1979 ブラザー パリエ7・オーパス8・コンパルエース



ひやー。
なつかしい。

……というのは CF に関してで、
オーパス8もコンパルエースも、
当店では、
日々、ごくごくあたりまえに修理しているミシンです。

しっかりしたミシンだから、
現在まで残っているのですね。
オーパス8そしてコンパルエースは、
調整したり修理することで、
いまでも引き続き使っていただけることが多い。

「あきらかに修理は不可能」、
「費用対効果を考えると修理を積極的におすすめしにくい」
そういう場合もあります。
ほとんどが「保存のしかた」に難があるミシン。

「押し入れの奥に10年以上しまい込んでいたのですが」
と持ち込まれるミシンは厄介です。
「掃除なんてしないまま30年使ってきました」
なんてミシンのほうが、状態は良好だったりします。

このへん、自動車と似ていますね。
たまにしか使われないものより、
動かし続けているもののほうが長持ちです。

半年ほど前に持ち込まれたオーパス8は、
「ベランダに置いたままになっていたのですが」
というものでした。
「いつから置いていたのかおぼえてません」
と云われた、
がっちがちに動かない黄土色に変色したミシンは、
点検するまでもなく
「黒」のトリアージ・タッグをつけさせていただきました。

苔がうっすらと生えていましたよ。
そのままベランダにおいていれば、
斬新な盆栽になるのでは、なんてこともちらと。

ま、これは極端な例ですけれど。

できれば使い続けていること。
使わないでいる期間は、
ときどきでいいので動かしてあげること。
せっかく買ったミシン。
それが長持ちさせる秘訣、です。