今日の修理:JANOME DB-J704



今日の修理は、鹿屋市の病院で使われているミシン。
JANOME DB-J704 です。

「突然、縫えなくなってしまった」
と、ご連絡いただきました。

かけつけてみるとたしかに動かない。
モーターが悪くなっているのでもなく、
ベルトがたるんでいるわけでもない。
がっちがちに、動かない。
きれいなミシンなのになあ。

担当の方に訊ねてみると、
マジックテープを縫いつけているときに、
こんなぐあいになってしまったとのこと。
少々の固いものもなんなく縫えるミシンなので、
うううーむ。

「そういえば、マジックテープ、
 裏にテープがついててべたべたしてました」

それだ!

釜を丹念に調べてみると、
糊の固まりがごろごろ出てきます。
縫っているあいだに釜に入り込んだ糊が、
軸の熱で溶け、
ミシンを止めるほどこびりついてしまったんですね。

糊を取り除き、油で溶かし出すことで、
元通り縫えるようになりました。
一件落着。

ただこれは、
家庭用ミシンでも起こりうるトラブル。
刺しゅうミシンで置き縫いシートなどを使うと、
糊がついた針がべたべたになって、
ステッチが崩れることもある。

糊つきの素材は要注意、なのです。