刺しゅうPRO:フォトステッチ 折り返しました



brother PR1000e刺しゅうPRO NEXT でフォトステッチ。

いい感じで折り返せました。

あと11時間、というところ。
明日の完成は……ムリかな。

プレビューの質感より、しっかり縫い上がってきています。

というか、
なかなかよくない?この写真刺しゅう。

     *     *     *

「フォトステッチの結果、輪郭がきれいにならない」
というご質問をよく受けます。

「輪郭がきれいな刺しゅうデータを作ればいいんですよ」
と意地悪くお答えすることもあるのですが(笑)、
「刺しゅう枠にフェルトをしっかり張る」というのが、
写真刺しゅうの場合、とても大切なんだということ、
気づいてない方も多いようです。

上記の写真、刺しゅうの縁に注目!
縁がそろってきれいな直線になっていますね。
これは枠にしっかりフェルトを張っていて、
フォトステッチ特有の大きな縫い縮みを防いでいるから。

「輪郭がきれいに出ない」という方の刺しゅうを見せていただくと、
たいていこの縁ががたがたしています。
刺しゅう枠へのフェルトの張り方が甘い。
せっかくいい刺しゅうデータを作っても、
どんどん縫いずれを起こしながら糸色を重ねている状態。
当然、エッジはぼやけます。

いろんな方のフォトステッチ作品を見る機会がありますが、
そのとき、じつは、
大隅ブラザーはかならず作品の縁をチェックしています。
精緻な写真刺しゅうを作ろうと考え続けている方は、
かならずこの縫いずれの問題を解決しようとするからです。
この課題をどのくらい克服しているか。
その方の刺しゅう技術の到達度をはかる目安にしてるんですね。

「デジタルワークだけで刺しゅうは完成しない」
というのは、こういうこと。
「枠張をきちんとおこなう」というのは、
おろそかにされがちですが、刺しゅうの基本中の基本。
「胸元に名前を入れる」なんてのと、
おなじ感覚で枠張をしてはいけないのです。
とくに写真を刺しゅうする場合。

自分のフォトステッチ作品をあらためて見直してみる。
そこから得られる知見もありますよ。