刺しゅうPRO:フォトステッチ 百歳の記念日に



今回の刺しゅうは、
お客さまからのご依頼で「百歳の記念日に」です。

サイズ:347mm×347mm
478,777針(49色)
ミシン:brother PR1000e
アプリ:Photoshop CS5、刺しゅう PRO(刺しゅうプロ)NEXT
制作:Akihito Kouno




「百歳の記念日にフォトステッチをお贈りしたい」
そんな相談を受けていたのは先週でした。
ところが、
いろいろありまして写真が手元に届かない事態に。

大隅ブラザーが画像を受け取れたのは、
結局、プレゼントを予定している日の5日前。

「しかたないです。
 まにあわなくてもだいじょうぶです。
 刺しゅう、よろしくお願いいたします」

しかし、そう云われると大隅ブラザー、がんばってみたくなる。
あまのじゃくなんですかね。

ともあれ、
そうした経緯があって作られたのが、この刺しゅう。

「シワやシミをレタッチして若々しくしてもらえれば」
ともご提案いただいたのですが、
「そのままのほうがずっといいです。
 むしろ強調したほうがいいんじゃないかと思います。
 これは人生の大先輩の《勲章》みたいなものですから」
とお話しさせていただきました。

小手先の修正なんぞなくとも、この表情。
じゅうぶん若い、ですもんね。

フォトステッチができあがり、
こうしてウェブログで公開すると、
いろんな方からいろんな感想をいただくのですが、
今回は刺しゅうの途中の段階で問い合わせが何件もありました。

強行軍で風邪までひいてふらふらになってしまいましたが、
みなさんからの反響にも助けられ、
なんとか間に合わせることができました。

ありがとうございます。

一般的に刺しゅうの世界で「3D」というと、
野球のキャップでおなじみのあのぷっくりした刺しゅうをいいます。
ウレタンなどを芯材に使っているんですね。

意味合いはちがいますけれど、
フォトステッチでもじゅうぶん立体感のある表現ができるんだ。
こういう例を示すことができて、
大隅ブラザーとしてもたいへんうれしい作品になりました。

機会がありましたらぜひ実物をご覧に当店にお越しください。

「実物とウェブログの写真、どちらのほうが立体感がありますか」
お問い合わせでいちばん多かった質問です。

刺しゅう実物のほうが写真よりずっとずっと立体感が味わえますよ。
もちろん!




brother Innovis LA と記念撮影。
大きな刺しゅうミシンが小さく見えますね。