刺しゅうPRO:マニュアルパンチで基本的なロゴを



本日の刺しゅうPRO 講習は、
「マニュアルパンチで基本的なロゴを作る」です。

先日、某所のミシン屋さんから、
データの作成依頼がきていました。
これがちょうどいいシンプルさなんですね。

ついでといってはなんですが、
題材として使わせていただきました(笑)。

     *     *     *

刺しゅうPRO で、
オリジナルロゴを作りたいというお客さまのなかには、
はじめから、たいへん複雑なデザインを選ばれる方がおられます。

友人のデザイナーさんに描いてもらったりした、
それはたいへん凝った図案なのですが、
なかなか複雑な形状だったり色数が多かったり、
はじめてのデータ作成には向かないことも。

身のまわりにある刺しゅうロゴを探してみると、
NIKE や Apple 、
私たちが想像している以上にシンプルなものが多い。
糸の太さや走りピッチといった制限のある刺しゅうの世界。
まず、目指すは、そういうマークの作成です。

上記の図案はシンプルでしょ?
作っていて物足りない感じがするかもしれない?

しかし、これ、
大きいほうは 20×20mm、小さいほうは 13×13mm 。

デジタルの世界は拡大縮小が自由自在。
けれど、刺しゅうの世界はちがいます。
試し縫いをくりかえしながら作り込んでいく必要があります。

「円」ひとつとっても、
それを正円に近づけるには、
刺しゅうPRO 上できれいな形にすること以外に、
縫い縮みを計算に入れた補正を入れる場合もある。

そうしたことを学ぶには、
シンプルな形状のほうが最初はいいのです。
刺しゅうの特性と、じっくりつきあえます。

講習では、
この奥深さと試行錯誤を楽しんでいただきましたよ。