今日の修理:baby lock BL68W



今日の修理は、
鹿児島県肝属郡肝付町のお客さまのロックミシン。
baby lock BL68W です。

自動糸調子でたいへん便利な baby lock BL68W ですが、
見せていただくと糸目がたいへん汚い。
「これじゃ仕事にならないわ〜」ということで、
さっそく点検・修理させていただきました。

このくらいまで分解して隅々まで、清掃。
たかが糸埃をあなどるなかれ。
このミシンはクリーニングするだけで本来の糸調子を取り戻しました。

     *     *     *

ロックミシンは「縫う」ものですが、
その縫い目は「編まれてる」感じになってますよね。
というわけで、
ルーパーに使う糸はやわからいものがおススメ。

なのですが、
このお客さまの場合、
仕事の依頼先から、
「これを使ってください」と硬い糸を指定されることも多いそう。
糸を見せていただくと、
しなやかさが足りなくて、
仕上がりの調子がきれいにならないものばかり。
かといって、
いい糸に換えるわけにもいかない事情もあるわけです。

ならば、ということで、
このロックミシン、デフォルトの糸調子を、
やや「ゆるふわ」に設定させていただきました。

硬い糸でも縫い目がきつくならず、
普通の糸でももちろんきれい。
硬すぎずゆるすぎない糸調子。
そういう落としどころを探って、微調整。

お客さまのご自宅にお持ちして確認していただいたところ、
「こんなにきれいに縫えるようになるの!?」
とたいへん驚きまたよろこんでいただきました。

その横で、当店はもちろん「にやり」です。

買ったときのミシンの状態を維持するのも大切ですが、
お客さまに合わせてカスタマイズ。
それも、ミシン専門店の仕事です。

とくに刺しゅうミシンはそうですね。
セッティングがものをいいます。
「もっときれいに縫えるんじゃないかしら」
そう思ったら、迷わず購入店へ相談してみてください。
ぱぱっと解決してくれるはず。