今日の修理:Husqvarna(ハスクバーナ)Designer SE



大阪府東大阪市のお客さまから送られてきた、
Husqvarna(ハスクバーナ)Designer SE を点検中。

実用ミシンとして長いあいだ使われてきたミシン。
刺しゅうPRO NEXT のご購入を機に、
「これから刺しゅう機として大活躍してもらいたいので」
と依頼していただきました。

使われてこなかった刺しゅう機。
外見はきれいですけど、
中はどうなっているかな。

     *     *     *

機械というのは不思議なもので、
長いあいだ使わないで温存していた機能や部品は、
使わないあいだにも古くなっていきます。
使わないからこそ、と云ったほうがいいかな。

で「試してみよう!」といきなり動かすと、
なぜか調子が悪かったりする。
いままで使ってなかったのに。

古いミシンも、そう。
押し入れに眠っていたミシンを発見しても、
すぐに使いだそうとしてはいけないんです。

固着している油やグリスで重くなっているところで、
いきなり動かすとミシンに大きな負荷がかかります。
軽く動いているように見えても、
潤滑油が潤滑油の働きをしていない場合もある。
過熱で部品が変形してしまいミシンそのものが動かなくなることも。

発掘したミシンは、まず、そーっと動かしてみてください。
「重いなあ」
「音が大きいなあ」
「べとついているなあ」
「ひどいにおいがする」
なんでもいいんです。
「違和感」を感じたらとりあえずミシン専門店で点検を。

それからあらためて使い始めるといいですね。

古いミシンは調達が困難な修理部品もあります。
昔のミシンだからこそ、ていねいに。