PR1000e の納品で北海道小樽市へ



iPhone もいいけれど、こういう写真は GR 。

というわけで。

旅するミシン屋 大隅ブラザー。
brother PR1000e を納品に、
本日、北海道小樽市のお客さまの工房へきています。

朝 8:15 鹿児島発の飛行機を羽田で乗り換え、
12:35 に札幌 新千歳空港。
13:03 に JR 快速エアポート 131 号に飛び乗り、
小樽駅に着いたのは 14:16 。

日本の端から端まで 6 時間で来れてしまうというのは、
やはり、おどろきです。
あ、「鹿児島県鹿屋市から」と考えると 8 時間か。
いやいや、それでもじゅうぶん、すごい。

新千歳空港から小樽までのアクセスもいいのですよ。
内陸の景色を映してたはずの車窓に、
いきなりオホーツク海(正確には日本海)がばーんと広がる瞬間があるのですが、
不意を突かれて驚嘆するやら感激するやら。

気温は鹿児島より 10 度も低い。
でも、湿度が低いのかな。
これがたいへん過ごしやすいのです。
北海道、いまがもしかしていちばんいい季節なのかも。

本日は PR1000e の設置と基本的な使い方(の導入部分)、
そして「いちばん最初におこなっていただきたい」、
大隅ブラザー流の設定をご説明させていただきました。

brother PR シリーズ、
もちろん、工場出荷時にしっかり調整されているわけです。
が、じつはそのまま使い始めると、
お客さまの環境にもよるのですが、
思うように、というか気持ちよく動いてくれないことがある。

なので、お客さまに合わせてミシンのセッティングを変更します。

これをするのとしないのとでは、
その後の快適さに雲泥の差が出る。
使用方法を説明しながらその理論と実践をお伝えしました。

いきなり「便利でしょ?簡単でしょ?」と、
取扱説明書のままお伝えすることにくらべて、
煩雑な手続きにみえるかもしれませんが、
「理屈を考えながら刺しゅうミシンを使っていく」
その方法をお伝えすることは、
まちがいなくお客さまのためになります。

さあ、明日は、本格的な使い方と刺しゅうPRO 講習です。

この刺しゅうソフトに関しては、
お客さまはすでに高いレベルで使いこなしていらっしゃいます。
当然、大隅ブラザーへの要求はしっかり高い。
「それでも応えてくれるはず」ということで、
お客さまには当店を選んでいただいたわけですから、
舌なめずり腕まくり「応えてみせましょう!」と受け止めるのが、心意気。

大隅ブラザーはけっして浪花節なミシン店ではありませんが、
「士は己を知る者の為に死す」
ということばにロマンを感じるくらいには、
ミシンをお客さまにお渡しする仕事に夢も幻想も抱いているのです。

小樽という街に、そして、それはぴったりなんじゃないかと。
夕暮れの小樽運河を歩きながら、そんなことを。