有限会社 大隅ブラザーは、鹿児島県の大隅半島 鹿屋市にあるミシン専門店です。
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刺しゅうミシン 使い始めは「糸調子」をチェック
刺しゅうミシン、
その日の使い始めに「糸調子」をチェックするといいのです。
業務で刺しゅうミシンを使われている方はみなさんされていると思うのですが、
家庭用刺しゅうミシンのユーザーで、
「糸調子のチェックを行ってから縫製に入る」という方はほとんどいません。
たいていは「縫製がおかしくなってからあわててチェックする」だと思います。
でもま「糸調子の確認」はミシンの健康診断。
普段からおこなっておくとミシン全体の調子がわかるので、
たいへんおすすめ、なのです。
家庭用ミシンなら、
その日、いちばん最初の縫製の前に、
内蔵文字のアルファベット「 I 」を縫ってみる。
どんな文字でもいいのです。
I がいちばんシンプルなので。
・上糸と下糸のバランスが取れているか。
・上糸がぽよんぽよんと飛び出てないか。
・目とびはないか。
・模様が崩れていないか。
・縫製時にミシン本体・刺しゅう機から異音がないか。
I ひと文字でずいぶんいろんなことがチェックできます。
たとえば、おなじ文字を、おなじ糸調子おなじ下糸おなじ設定で縫っても、
上糸が変わるだけで、上糸と下糸のバランスはこんなに変わります。
光沢のあるポリエステルの上糸は、
滑りやすいぶん糸調子が低くなるって感じかな。
おなじブランドの糸でも糸色によって変わります。
色はおなじでも製造ロットによってちがうかもしれないし、
新しい糸・古い糸でも差があるだろうし、
気温や湿度や気圧でも……と考え始めると胃が痛くなってくる(笑)。
あまり神経質にならなくてもいいのです。
ですが、かように糸調子というのは繊細で、
昨日と今日とではちがうものなのです。
「刺しゅうの前に糸調子チェックを」とこころがけているだけでも、
縫製トラブルをずいぶん防げるようになりますよ。