刺しゅうPRO 10 ソフトウェア アップデート!



仕事の合間に、こんな刺しゅうデータを作っております。
シン・ゴジラ。

刺しゅうは一般的に「やわらかさ」を表現するのが得意です。
機関銃やミサイルなんて跳ね返しちゃうという謎の生物の硬質感と怖さ、
どんなふうに糸を走らせると絵になるかなあ、と悩みながら。

こういうところが、
フォトステッチのむずかしくもおもしろいところ。

     *     *     *

brother の刺しゅうデータ作成ソフト、
刺しゅうPRO 10 が「Ver.10.2」になりましたよ!

バージョン 10.2 の修正点 (2016/8)

本プログラムを使用して刺しゅうPRO 10 をバージョン 10.2 にアップデートした後は、各アプリケーションの最新バージョンは以下のようになります。

レイアウトセンター 10.2
デザインセンター 10.2
ステッチクリエイター 10.2
デザインデータベース 10.2
フォントクリエイター 10.2
Link 10.2


[レイアウトセンター]
ScanNCut(ブラザーカッティングマシン)と ScanNCutCanvas(ブラザーのカッティングマシン用オンラインサービス)との連携機能が追加されました。

[ScanNCut] タブが追加されました。ScanNCut との連携機能はこのタブからスタートできます。

模様データをカッティングデータとして保存する機能、カッティングデータを取り込む機能が追加されました。
作成した模様を、カッティングデータ ( .fcm ファイル) として保存し、 ScanNCut でカットしたり、カッティングデータ ( .fcm ファイル) を 刺しゅうPRO 10 に取り込んで編集することができます。

ScanNCutCanvas にカッティングデータを送る機能が追加されました。
作成した模様データを ScanNCutCanvas に転送することができます。
さらに ScanNCutCanvas から、無線 LAN 搭載モデルの ScanNCut にオンラインでファイルを転送できます。

詳細は以下の説明書を読んでください。
Ver.10.2 追加機能について

刺しゅうPRO 10 から追加機能についての説明書を見ることができます。 「レイアウトセンター」の画面の右上にある 「ヘルプ」 ボタン (ヘルプ) ボタンをクリックし、表示されるメニューにある 「Ver.10.2 追加機能マニュアル」 をクリックして説明書を表示してください。



下記の新しい刺しゅう枠設定がデザイン設定ダイアログボックスで設定できるようになりました。
(お使いのミシンによっては、使用できない場合があります。)
70 × 200 mm (縦長枠)

丸枠のデザインページ設定が変更されました。




刺しゅうPRO Ver.4 以前で作成された刺しゅうデータ ( .pes ファイル) をインポートする際にアプリの動作が不安定になる不具合を修正しました。

ベクトル画像データ ( SVG ファイル形式) をインポートする際に、正しくインポートできない場合があった不具合修正しました。

ベクトル画像データ ( WMF ファイル形式 )をインポートする際にアプリの動作が不安定になる不具合を修正しました。

内蔵書体 No.31 の一部の文字の書体データの品質を向上しました。



ふむふむ。

今回は、
brother のカッティングマシン「スキャンカット」との連携が大きく追加されました。
「刺しゅうデータをカットデータにすることができる」
という機能は以前からありましたが、
クセがあるというか制約が多くて、
使いこなしている方は、
正直、あまり多くなかったのではないでしょうか。

当店でも試してみているところですが、
以前にくらべるとずいぶん自由に、
「刺しゅうデータをカットデータに」変換できるようになっているようです。
「カットデータ作成を ScanNCutCanvas(スキャンカットカンバス)ではなく、
刺しゅうPRO 単体でおこなえる」というのは、
アップリケ技法を使いまくっている方には朗報!です。

「70 × 200 mm (縦長枠)」という新しい刺しゅう枠にも期待!

刺しゅうPRO 10 のベクターデータからの刺しゅうデータへの変換は、
これまたクセがあって常用するにはコツが必要だったのですが、
そのへん、改善されているもよう。
「なんとかしてくれ!」という要望の多いところでした。
ベクターのインポート、どのくらいうまくいくようになってるかな。

しかし、検証することがいっぱいあってたいへんだあ。

ともあれ、
刺しゅうPRO ユーザーの方、
とくに ScanNCut との連携を模索されている方は、
さくっとアップデートして試してみてほしいな、と思います。