これからとりかかる修理:brother PR600 Ⅱ



お隣の熊本県から brother PR600Ⅱ がやってきました。

日々、業務で活躍している刺しゅう専用機ですが、
ある日、突然、うんともすんともいわなくなってしまいました。

リリースが2006年の機種なので、
使われ始めてほぼ10年くらい経過してる感じかな。

この機種はメインの基盤や液晶の基盤がダメになっちゃうことが多い感じ。
まずは最低限動く状態にしないと稼動状態をはじめなんの確認もできないので、
さっさと何枚か基盤交換したいところなのですが、
LCD まわりの基盤、ただいまメーカー在庫、絶賛、品切れ中!

発注から入荷するまで2ヶ月前後かかるかもしれないとのこと。
嗚呼。

とりあえず在庫のあるメイン基盤を注文しました。
それでとりあえず動くようになるといいのだけれど。

     *     *     *

古い PR シリーズの修理でお困りの方、けっこう多いですね。

「販売はするけど修理対応はしませんよ」という店もあると聞きますし、
「他店で買われたミシンのめんどうはみないよ」というミシン専門店もある。

当店は「きびしいミシン専門店」と一部で思われてるらしいのですが、
わりとそのへん柔軟に対応しているつもりよ、ほんと(笑)。

ただ、
ネットオークションなどで売り買いされている刺しゅう機などは、
見た目はきれいでもけっこう傷んでいるものも少なくなくて、
修理代をお見積もりさせていただくと「えっ」と驚かれることが多い。

基盤やモーターまわりをごそっと交換すると、
それなりの金額になりますからね。
価格の安い中古品を買われるときは、お気をつけあれ。

最近は新品ですらネット通販する方もいてびっくりする。
度胸あるなあ、と思います。

ミシン専門店は納品時に「使い方の説明」をしますが、
じつは、それより大事なことは、
「初期不良がないかどうかチェックする」なんですね。

「高額なプロ用ミシンなんだから家庭用より不具合がすくないはず」
というのは残念ながら幻想です。
これからばりばり使うのだから、
使い始めに出荷前に工場で行ってないであろう負荷のかかる縫製を試してみて、
ちゃんと縫えるかどうか確認しなくちゃいけません。

納品時に不具合を見つけたら、
メーカーさんにそのまま新しいものと交換してもらうことができる。
でも、1年後に見つかったとしてもなかなか交換対応はできないよ〜。
不調の原因がメーカーの責任によるものかどうか、
はっきりしない不具合の場合は、とくに。

納品時もしっかり対応してくれる店。
そういう専門店での購入をおすすめします。

もちろん、
お近くにそういう店が見つからない場合は、
遠慮なく大隅ブラザーで買ってくれてもええんやで(笑)。