今日の修理は、志布志市有明町のお客さまのミシンです。
連続テレビ小説「カーネーション」に出てきそうな、
足踏みミシンを改造したもの。
「下糸巻きができなくなってしまった〜」と、
持ち込みしていただきました。
原因は、下糸巻き機構の軸の固着でした。
また、動かすとモーターが苦しそうな音を立てます。
ミシン内部に油っ気がなく、
こびりついている埃もがさがさのぱりぱり。
セピア色の落ち葉がつまっている、そんな状態でした。
しっかり清掃して新しいミシン油をさしてあげると、
おおお、すばらしい。
「カーネーション」とおなじ音を立てて、
ミシンが動き始めました。
義理のお母さまから譲り受けたミシン。
その時点でミシンはすでにポータブルに改造されていたとのこと。
「ああ、これが改造する前のミシンだったら……」
アンティークがお好きなお客さまは、
そんなふうに残念がっておられました。
わかるなあ。
でも、こういうミシンは「壊れない」ので、
この先もずっと大切に使っていけますよ。
そういえば、
志布志市って、こういうアンティークなミシン、
大事に使っているお客さまが多い気がする。
気のせいかな。