刺しゅう PRO:文字の大きさや字間を調整する



昨夜から大雨情報に翻弄される九州です。
鹿児島、とくに鹿屋市あたりは雨は降れどそれほど激しいわけではありません。
が、熊本・大分あたりはとんでもないことになっている模様。
いろいろたくさん心配です。

     *     *     *

「結婚式とお葬式が重なってしまって、助けてくださーい!」
と、brother Innovis D400J をお使いのお客さまからヘルプの電話。
「急ぎで刺しゅうデータを作ってもらえませんか」
という依頼です。

訊くと、シンプルな文字刺しゅう。

いそがしいのはおたがいさま。
いつもお世話になっているお客さま。
「おやすい御用だ!」
と引き受けました。

実用的だし活用しがいもあるし、
刺しゅう PRO で文字刺しゅうのデータを作るのは、
とーっても楽しいのです。

でも、ときどき、
「ああ、あとすこし手を加えればもっときれいな作品になるのに!」
見て、そう思うこともあるのです。

上の画像の「ちがい」わかりますか。

左が、初期設定のまま文字を入力しただけのもの。
右が、字の大きさや文字の間隔を詰めて調整したもの。

どちらがバランスがとれて見えますか?

文字を同じ大きさで指定すると、
「ひらがなは漢字より大きく見える」ということはよく知られています。
なので、
「漢字を大きめ」に調整したり、
「ひらがなを小さめ」に調整する。
もしくはその両方を併用することでバランスを取るわけです。

また、
初期設定ではたいてい文字間隔がちょっと広めになってます。
これを全体的にすこし詰めてあげる。
その上で、さらに個別に文字間隔を調整してあげてください。

たとえば左の例では、
ほかの文字にくらべて「不」の上下の空きが大きく見えます。
なので、この上下の文字間隔をさらに詰めていく。

これは「ミシンの使い方」ではないし、
刺しゅう PRO NEXT の使い方」ともちがうかもしれませんが、
このあたり考えながらデータを作ることで、
「お、ちょっとちがうな」という刺しゅうになります。

「文字組」というと奥が深くてむずかしそうですけれど、
やってみると、とってもおもしろいんです。
みなさんも、ぜひぜひ挑戦してみてくださいね!