今日の修理:brother Peasesetter



車のドアに触れると、びりっ、とくる季節がやってきました。
いつのころからか、静電気体質。
金属製のドアノブなんてのにたいへん痛い思いをします。
ときどきコンピュータの調子が悪くなってしまうのは、
じつはこの体質のせいもあるかも。

     *     *     *

今日の修理は、鹿屋市大浦町のお客さまのミシン。
brother Peasesetter です。

この機種は、
「内部のプラスティックのカムが劣化で割れているかどうか」
で修理の可否が決まります。
まずチェックするのが、ここ。

当店に持ち込まれるミシンは、当然、割れているものが多いのですが、
このミシンはまったくだいじょうぶ。
固着もなく、コンセントプラグを交換するくらいで、
きれいに縫えるようになりました。

ヘッドカバーの蝶番が曲がっていたので、
ハンマーで慎重に叩いて、本来の位置に戻します。

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今日は午後から刺しゅうミシン講習でした。

昔の刺しゅう(文字模様縫い)ミシンをお持ちのお客さまからの、
「漢字でネーム刺しゅうをしたい」
「可能であれば、ミシンをレンタルして使いたい」
というご要望でした。

「ミシンのレンタル」というのは最近、聞きますね。
刺しゅうミシンを貸し出しているところはあるのかな。
内蔵模様を刺しゅうするだけならば、ミシン単体でいけそうです。

しかし「希望する漢字を好きな大きさで」となると、
刺しゅうPRO NEXT のような、
コンピュータにインストールされたソフトウェアも必要です。
コンピュータごと貸し出せばいいのかな。
CD-ROM を渡して「インストールしてください」と伝えればいいのかな。
前者はともかく、後者は問題ありそうです(笑)。
あまり現実的ではないですね。

仮に、すべてをレンタルできたとしても、
慣れないミシン、慣れないソフトウェア、
数日のレンタル期間で「思う通りの刺しゅうを」というのは、
やはり、むずかしいかもしれません。

刺しゅうミシンそのものの使い方は、
思われているほどには、いま、そんなにむずかしくないのです。
刺しゅうPRO NEXT も、
すべての機能を使いこなそうとするとたいへんですが、
決まりきった使い方を習い憶えるのに、じつは、それほど苦労はしない。
技術は、使いやすいよう使いやすいよう進化しているのです。

それでも、刺しゅうは、奥が深い。
「できるだけ美しく刺しゅうをしたい」と思うなら、
考えるべきことがどんどんでてきます。

データの作り方、接着芯等の仕材の選択。
ミシンの設定はどうしよう?
刺しゅう枠をどう使う?

マニュアルには書かれていない数々のちょっとしたコツ。
ひとつひとつは小さいことなのですが、
その積み重ねで刺しゅうの出来が決まります。
慣れている人に、実際にミシンを動かしながら、
直接、教えてもらう方がやっぱりいいのです。

家庭で使うものから、職業用大型刺しゅうミシンまで。

大隅ブラザーに、みなさん、ぜひ、習いにきてくださいね。