刺しゅうPRO:Apple ロゴをデザインセンターで



刺しゅうPRO でシンプルなロゴをさくっと作りたい!
……というときは、こんな感じで作ってみては?

まずはロゴ画像を準備します。
今回はみなさんがよく知っているコレ。
ネットで検索すれば簡単に見つかるはず。

感謝の気持ちを忘れず、使わせていただきましょう。

このままでもいいけれど、
Photoshop あたりで「2階調化」させておくと、
きれいな輪郭線データになります。
と、いきなり重要なコツでした(笑)。




デザインセンターで画像を開きます。
「原画ステージ」です。




単色のロゴなので、
色数をいちばん小さく設定すればいいですね。




「輪郭線画ステージ」です。
「デザインページの設定」をチェックして、
目的のサイズであるかどうかを確認しておきます。

「解像度」は細かく。

「細線化処理」はロゴの種類によって調整しましょう。
複雑な形状には、処理を少なくするか、かけない。
シンプルな形状には軽くかける。

というわけで、今回はデフォルトのまま。




それだけできれいな輪郭線があっというまに。
「輪郭データ ステージ」です。

ここで気になる輪郭があれば、
調整しておきます。




「縫い方設定ステージ」で、
輪郭線の縫いと面の縫いを設定します。

「表示」タブから「縫い方設定」を表示させておきましょう。

下打ち、糸密度、縫い角度、縮み補正……。
刺しゅうの形状・糸の種類・サイズ等々が関係するので、
「最適な設定はこれです!」
と簡単に云えないのはつらいところなのですが、
経験が生きるところでもあります。

小さい刺しゅうには「下打ち」を入れないほうがいい場合もある。
「糸密度」を高くすると仕上がりはきれいになりますが、
ミシンの糸調子によっては大きく縫い縮みが発生します。
「縮み補正」は便利ですが、かけすぎると細部が崩れる場合も。

設定を変えつつ試し縫いをくりかえしていると、
「このくらいだとうまくいくな」
そういう落としどころがわかるようになってきます。

今回はシンプルに「タタミ縫い」。
7cm × 8cm というサイズなので下打ちを入れました。
かための生地にステッチする予定なので、糸密度を高めに。
縮み補正は入れていません。
……とまあ、このへんはお好みで。




「リアル プレビュー」での表示です。
きれいにできました!

「ステッチ シミュレーター」にてデータを確認したのちに、
レイアウトセンターで縫製データ化。
というのが、私の手順です。

こうやって手順をならべていくとたいへんそうですが、
あっというまの作業ですよね。

「このくらいのデータならマニュアルパンチが早いしきれい」
という場合もありますが、
毎日、刺しゅうデータを作っている方ならともかく、
「ひさしぶりに 刺しゅうPRO を使います(てへ)」という方は、
こんなふうに、
デザインセンターでの手順のほうが、
シンプルに感じるかもしれません。

とくに Photoshop に慣れている方は、
元画像を調整することで、
なかなか凝ったデータを作ることができます。
簡易ですが、あなどれません。

いろんな方法で刺しゅうデータ作りを楽しんでみてください。
アプローチのしかたは、たくさんあります。