brother PR1050X 大型化した操作パネルはどうよ?



brother PR1050X は、
外観、前モデルの PR1000e とそれほど変わった点が見当たりません。
フロントパネルなどの赤を使った意匠は目に入りますが、
これは、まあ、デザインなので使う人には関係ない(笑)。

外観の大きな変化といえば、液晶の操作パネルです。
PR1000e で 8.5インチだった液晶が 10.1インチになりました。

大隅ブラザーは、
最初「液晶のサイズが23%大きくなりましたよ」と聞いたとき、
「そんなところ《売り》にされてもなあ」と、正直、思いました(笑)。

実際にふれてみると、
液晶も見やすくなっていますし、
タッチペンでふれたときの感度も向上しています。
「一瞬、待たされる感じ」がなくなっていますね。
ぴきぴき反応してくれます。

刺しゅうデータを確認するための、
最大 800% のズーム機能も、
高精細で大きなパネルサイズでこそ本領を発揮します。

なお、今回の PR1000e ですばらしいのは、
本体に「使い方動画」が搭載されていること。




「ミシンの使い方がわからないので、
 YouTube で動画を探して研究しました」
昨今、そんな方も多いと思いますが、
PR1050X は基本的なチュートリアル動画が最初っから内蔵されてます。
22種類です。

これがたいへんわかりやすい。

・取扱説明書ではイメージしにくい操作のチェック。
・はじめて刺しゅう機にふれる方の独習の手引き。
・縫製担当者の業務引き継ぎ。

こうしたことが刺しゅう専用機1台でおこなえるのであれば、
どれだけの刺しゅう機ユーザーが救われるだろうと思います。

PR1050X は、
その価格から「ハイエンドユーザ向け」と思われていますが、
ほんとうは、

・高い技術を追求したいホビーユーザー
・外注化していた刺しゅう業務の内製化を考えている企業
・「少品種多量」よりも「多品種少量」に対応したい、
 小中規模刺しゅう専門店

そして、
・フォトステッチを追求したい人(これは忘れちゃいけないね!)

に向いているんですね。
「導入したその日からプロ並みの高い効率とクオリティ」
を望んでいるユーザーです。

実際、当店で PR1000 シリーズを購入されるお客さま、
じつは、いわゆる「刺しゅう業者」よりも、
「独立開業をめざす主婦」が多かったりする。
みなさん、わかっているのですね。

高機能化したカメラ機能と、
大型になりさらに使いやすくなった液晶パネル表示。
ユーザーインターフェースという部分で、
さらに快適になった PR1050X です。

来年 2017年春にソフトウェアアップデートで実現する、
その予定、と聞いてますが詳細は大人の事情で当店もまだ不明な(笑)、
おどろきの「マイデザインセンター機能」も、
このカメラと精細な液晶があってこそ。

業務用途を追求するとよりパーソナルな道具に近づく。

すてきな進化を遂げていると思います。
PR1050X 。