今日の修理:brother Pacesetter



今日の修理は、鹿屋市新生町のお客さまのミシン。
brother Pacesetter です。

ポータブルに改造されていない Pacesetter です。
ところが、
残念なことに上軸の樹脂製のギアが割れてしまってます。

大隅ブラザーがこのミシンの修理依頼を受けるとき、
いちばん最初にチェックするのが、ここ。
この頑強なミシンのウィークポイントです。

縫うのにいまのところ支障はないのですが、
これ、修理をするかどうか悩ましいところです。
お客さまは「使えるところまで使ってみたい」とのこと。
よし、それなら!
可能なかぎり調整してみましょう。

送り歯機構が固着して、布をスムーズに送りません。
固着を解消し、おかしくなっていたタイミングを直せば、
はい、しっかり縫えるように。

「とりあえず直線だけ縫えればいいんです」とのことですが、
ちゃんとどの模様も縫えるようになりました。
また、この重厚感あふれるミシンは磨いていてたのしいのです。

できるだけ長く、使い続けられますように。

     *     *     *




池辺 葵『繕い裁つ人』(2) (KCデラックス)
を読みました。

一巻ほど主役級の人々が「ぎすぎす」してなくて、
よかったよかった(笑)。

それでもやっぱり、
ミシンはもっと美しく描写してほしいし、
服はかっこよく描いてほしいぞ、と思います。

洋裁の蘊蓄なんて必要ないけど、
描写や行動で「すごい腕のすごさかげん」を見せてほしいな。
そんな期待をしたくなるマンガです。

で、読んでるあいだに思い出したんですが、
ずーっと以前に深夜番組で観た、この映画のことを、ふと。



ロックンロールミシン

この映画で、りょうさん、ミシンを「だだだだだ」とかけてるのですが、
その姿がやたらとかっこよかった印象が。
2002年、10年前の映画ですが、未見の方は、ぜひ!